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2) Portfolio Review 私がカリフォルニア州の大学に編入したのは99年の秋。グラフィックデザインのPortfolio Reviewへこぎつけるまでに丸2年の日々を費やした。その2年間はとっても充実していて、本当に無駄なく時間を費やしていたと思う。落ち込むこともあったけれど、常に一生懸命がんばっている自分をすごく好きになった。 しかし現実は厳しい。もしその選考会に落ちたらもう一度チャレンジすることもできるけど、また1年間同じクラスを取って再び選考会に挑戦しなければならないのだ。しかも受かる保障はないし、2回選考会に落ちたらもう受けなおすことは出来ない。私は2回挑戦して受からなかった人達をたくさん見てきた。もし1回で受からなかったら卒業がまた1年遅れるし、お金もかかる。私は「チャンスは1回のみ」と決め、来たる選考会に向け全力で努力した。でも安全対策のために落ちたときのことも考え、もし受からなかったらAnimation(アニメーション)学科へ行く準備を同時に始めた。 アニメーション学科はイラストレーション学科ともつながっていて、選考会はあるけどグラフィックデザインのように25人だけと決められてなく、しかも1年に2回選考会があるので比較的入りやすかった。アニメーションに必要なのはスケッチ。毎回クラスにはヌードモデルが来るので、授業が終わるまで描き通しだった。本格的に絵の描き方を習うと、これが結構楽しかったりする。「自分は絵が下手だ」と思っていても必ずみんな上手になるからすごい。絵はとにかく練習なのだ。デザインほどではなかったけど、この学科も私がすごく興味を持っていることだった。 ’01の春は常に緊張状態だった。選考会が近くなるにつれあせりと不安で胸が押し潰されそうになり、うまく呼吸できない時もあった。これで人生が決まる・・・と思うとすごく怖くて、イライラしたり落ち込んだりの連続。でもなるべく前向き思考でがんばった。選考会の為に提出するのは申込書と成績証明書、1年間の作品すべて(8点)、そしてタイポグラフィーのクラスから好きな作品を1点。審査はグラフィックデザインのクラスを受け持つ教授5人によって行われる。彼らが2日かけてすべての作品に目を通し、25人に絞りこむのだ。 5月下旬にすべての作品と書類を提出した後は、「やれるだけの事はすべてやった」という気持ち。あせりは去り、ただひたすら“受かりますように”と祈った。結果は手紙と張り紙で知らされると聞いていたので、1週間後くらいに学校へ見に行った。手紙が送られてくるまで待てなかったのだ。その日階段を上がっていると、途中でクラスメイトに遭遇。そして彼女が言った言葉は・・・「You got in the program!(あなた、プログラムに入ったわよ!)」私は一瞬立ち止まり、「本当?」と言いながら急いで廊下の張り紙を見に行った。張り紙には25人の中に私の名前がしっかりあるではないか!最初はなぜか実感が湧かなかった。 張り紙の前に一人立つ私。しばらくして、うれしさがジワジワ込み上げてきた。ヤッタ、ヤッタ、ヤッター!私はやったんだ!車へ戻る途中キャンパスを歩きながらやっと実感が込み上げ、涙が溢れてきた。こんなに何かを自分の力で達成した気持ちは初めてで、とにかく感動。『努力』っていうのはなんて美しい言葉なんだろうと実感した。2001年5月の終わりのことだった。
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