ちび − 我輩は猫である

 私の実家では三毛猫を飼っている。メス猫、19歳、とりあえず健康。姉が“チビ”と命名。(単純?なんせ幼稚園時代の頃だったので・・・)今では我が家に欠かせないキャラの一員だ。

 昔はテレビの上を寝床にし、興奮するとタンスの上まで飛び上がっていた。今は歳のせいで体力が落ち、イスの上にジャンプするのが精一杯。一応今でも階段は上がれるようだ。

 若い頃は「ふりふりっ!」と言うと、しっぽを振ってくれたものだ。今は面倒くさいのか、気分のいい時かすかにしっぽを動かすだけ。めったに走る事はない。唯一彼女が気力を振り絞るのは、ソソウをして父の激怒から身を守る時だけである。

 ’99の夏にチビは行方不明に。猫は死に際に姿を消すらしいので、多分彼女も・・・と思った。ところが3週間後、痩せこけたチビが家の前に姿を表した。首輪の名札が取られていたことから、何物かが彼女を誘拐した、と家族は推測。なんてことする奴がいるんだ、と怒ったけど、とにかくチビは戻ってきたので家族はひと安心。今では体力を取り戻し、再び健康な生活を送っている。これからも元気に生き続けてね、チビちゃん!

 2001年6月30日にチビは他界しました。享年19歳と3ヶ月半。当日の早朝は元気がよかったらしいですが、8時ごろセキをしだして気づいたらもう息をしていなかったそうです。知り合いのお医者様に往診をお願いして来てもらいましたが、その時にはすでに手遅れでした。チビは地元の神社に埋葬され安らかに眠っています。

 思い浮かぶチビの思い出はたくさんあります。ストーブに近づきすぎて白い毛を焦がしたこと、一緒にコタツで寝たこと、すました顔で“プッ”っとおならをしたことなど。ペットと呼ぶにはあまりにもかけがえのない存在で、大事な家族の一員でした。今でも彼女の柔らかい毛の感触を思い出すことができます。

 なぜか彼女は20年以上生きるだろうと思っていました。なので死んだと電話で知らされた時にはなかなか信じられませんでした。“もっともっと長生きしてほしかった”という思いは勿論ありますが、彼女は19年以上も生き続けてくれた。今は“よくここまで長生きしてくれた!”と感謝の気持ちでいっぱいです。私たち家族はチビのおかげでとても幸せでした。天国から見守っていてほしいです。

 チビちゃん、どうもありがとう。