アメリカで暮らしていくにあたってまず必要なものは車とドライバーズライセンス。なんといっても車がなくては生活ができない。・・・とまでは言わなくとも、生活がしにくくなるのは確かだ。ほんとこっちに住んでいると車社会を実感することが多い。
こっちではカードでの買い物のときの本人証明や、スーパーでビール買ったりするときの年齢証明など、生活の中で何かと運転免許証が使われることが多い。そういうこともあり、できるだけ早く運転免許をとったほうがよさそうだ。というわけで、日本ではペーパードライバーだったMamaも早速、来て3日目か4日目くらいだったかな・・試験を受けにいくことにした。
運転免許試験
試験は最寄りのDMV(自動車免許試験を実施していたり更新していたりするところ)で受けられる。筆記試験と実技試験がある。初回に写真をとり、サインをし、12ドルを払って登録する。自分の番が来るまで随分長いこと待たされた。「半日仕事」、と腹をくくっておいたほうがいい。まず筆記試験を受けてパスすれば実技試験の日程を予約して帰るというシステム。日本の運転免許書とパスポートを持参すれば直接試験を受けられる。筆記試験も実技試験も最大3回まで受けられる。もしそれで受からなければ、最初から登録のしなおしのため、再度12ドル支払うことになる。だが、それにしても日本に比べて安いし、誰もが簡単にとれるしくみになっているのはすごい。
筆記試験問題はなんと日本語で受けられる。これはロスだからなのかな・・?ちょっと他のエリアのことはわからないけど、最初それに驚いた。日系のスーパーなどで日系情報がもりこまれた電話帳が無料配布される時期がある。これをもれなくもらっておくことが大切。その中に日本語での試験問題が載っており、それにあらかじめ目を通しておくといい。
実技試験は自分の車で試験を受ける。試験の前にその車が保険に入っているかなどチェックを受けてそれがパスすればOK。実技試験のための練習はあらかじめ自分達でしておく。車の助手席に教官が座る。そして指示通りの道を運転する。ほんの15分ほどだ。日本と違い助手席にブレーキがあるわけでもなく、いきなり普通の路上にでるし、車には「免許試験中」という表示もないし、なんだか危険な感じだ。
Mamaは1回目スピードオーバー、2回目は巻き込み確認ミスで教官にシャウトされ不合格・・。3回目は(次だめだと登録のやり直しでお金がかかる・・)と思って慎重に運転した。そして見事(!?)合格。
合格当日に仮の免許(ぺらぺらの紙きれ)が渡される。そして待つこと5ヶ月で本物の免許が届いた。(免許が手元に届くまでの期間は人それぞれで1年くらい待ったという人もいる。)
お年よりも運転がんばってます!
こっちに来て驚いたのは、お年寄りでも運転している人が多いことだ。これもまた車社会を思わせる一面だが、確かに運転できないと買い物ひとつ自分で行けないから必要にせまられてそうなるのだろう。バスはあっても、時間はいいかげんだし、行きたいルートにバスが走っているとはかぎらない。また買い物などで荷物が重いと大変だ。Mamaがドライバーズライセンスの試験を受けにいったとき、娘(or嫁)に支えられながら、カウンターに立ち、免許の更新申請をしているおばあちゃんがいた。え、こんな高齢の人も運転するの〜?とその時は驚いたが、確かに街でお年寄りが運転している姿を見かけることがある。車からでるときに杖とともにでてくるじいちゃんばあちゃんはよくみるし、walker(4つの支えがついている歩行器のようなもの)とともに運転席からでてくるお年よりもみたことがある。大したものだと思う。(ま、まさか、杖でアクセルやブレーキをおさえてるわけじゃないよね・・・)
近所のじいちゃんばあちゃんに聞くと、たいていのお年寄りはフリーウェイは避けて下道(したみち)だけを使うらしい。そりゃそうかもねー、フリーウェイの合流時とか車線変更ってある程度俊敏さがいるもんね。
以前、杖をついてよろよろと歩いているおばあちゃんがひとりでバーガーショップに入ってきた。そしてハンバーガーをぺろりと食べ、また車で帰っていく姿をみた。アメリカのおばあちゃんってかっこいいな〜と思った。(・・・と同時に、そんなにまでしてバーガーが食べたいもんか??と不思議にも思ったが・・・。)
ちなみに若い人について触れると、ここアメリカでは18歳以上は普通に、そして15歳になれば親のサインがあれば免許をとることができる。つまり高校生は運転できてしまうというわけ。なんだかそれもすごいことだなーなんて思う。
広大なフリーウェイ
最初の頃、フリーウェイはみんながすっごいビュンビュン走っているように思えて、合流するのが怖かった。出たい出口で出られるかどうかはいちかばちかの賭けみたいなものだった。
道をしっかり頭に入れて、この辺までにこれだけ車線変更するという計画のもと、どきどきしながらひとつずつ車線を変えていく練習をした。助手席で「今や!」とか「ミラー見て!」とかいう指導係はもちろんPapa。最近でこそ余裕でMamaの助手席に座っているが、当時は信頼感ゼロだった。かなり怖がられており、助手席のPapaの方がMamaよりカチカチになっていたのをよく覚えている。指導をあてにしながら「今のはどうのこうの・・」とか言われるとムカッとし「うるさーい」と言い返したことも・・・。指導役はたまったもんじゃなかっただろう。ま、その指導のかいもあってか、今やフリーウェイをそれほど怖いと思わず、合流も車線変更も一応人並みに運転している。
そのフリーウェイだが、とにかく広い。場所にもよるが、このあたりだと片側3車線はたいていどこも確保されているし、場所によっては片側5車線ある、いや、長い合流車線やcar pool lane(後述)を含むと片側7〜8車線になるところがある。これが両側となると、実に10車線とかの幅の道路がダーーンと広大に広がるわけだ。こういう景色を見ながら走ると、アメリカはなんて広いんだろう・・・なんて改めて思う。大阪のせまーいごちゃごちゃした、常時対向車と譲り合う道路とかみたらこっちの人驚くだろうなー。ま、そこまでいわなくとも同じ高速道路で比較しても随分違うなって思う。
それだけ車線が広くとれるということにも驚くが、もっと驚くのはそれだけ車線があるにも関わらず、日々渋滞が起きているということ。どれだけの車がこの街を走っているのか・・渋滞を見ながらふと不思議に思う。人口の増加(つまり車の増加)の割に道路拡張が進んでいないのはロスの問題らしい。またロスが全米で渋滞ナンバー1らしいね。おまけに公害もすごいとか・・・。
フリーウェイで交通量の多いエリアにはcar pool laneというのが見られることが多い。これは2人以上の人が同乗している車のみが走る権利のある車線で、車の数を減らそうという試みのひとつなのだろう。バスや客を乗せたタクシーなどもここを走る。他のレーンが混んでいるのにこのレーンだけすいていたりすることが多く、Mamaも人と一緒に乗っている時、このレーンのおかげで渋滞を避けることができ、随分時間を得したことがある。が、ほんとに激しい渋滞のときはこのレーンでさえ渋滞を起こしてしまうこともある。・・・ということで、車での移動は渋滞を覚悟して、時間的にも余裕をみての行動にしないといけない。また逆に、人が渋滞で少々遅れても仕方のないことなんだと理解しないといけないだろう。
駐車
駐車方法は日本のようにバックで入れるのではなく頭から突っ込んで駐車することがほとんど。これはバックからの駐車が苦手なMamaにとっては超楽チン。このやり方をする人が多い理由には駐車場の通路が広く、出るときにバックで出て行くのがそんなに大変なことじゃないからかな〜と勝手に推測している。日本の駐車スペースに比べるととにかく横にも縦にもスペースが十分あるので、駐車技術はあまり要求されないですむ。
アメリカでバリアフリーが日本より進んでいると感じる一面として、たいていどこのスーパーやショッピングモール、オフィスビル・学校に行っても駐車場から建物に一番近く、いい場所に身体障害者用のパーキングスペースが設けられている。ここには身障者の認定カードをぶらさげている車だけがパーキングできる。
あと、日本では車を購入する際に車庫証明が必要だが、こっちではそういうものはない。民家の前の路上はたいてい駐車できるようになっている。
カーナビ
こっちに来てカーナビを搭載している車をあまり見かけることがない。搭載している車ももちろんあるみたいだが、今後日本のように標準装備になってくるともあまり思えない。これにはいくつかの理由があるだろう。理由はおそらく文化や価値観の違いに関連するとMamaは想像している。というのも、日本は何か流行ると国民の多数がパッとそれに飛びつく傾向があるが、アメリカにはそういう傾向はあまりない。これはカーナビに限ったことではないが、おそらくそういった市場(しじょう)の性質の違いが商品の浸透の仕方に影響しているのではないかと思う。
また、アメリカは日本に比べると治安が悪く、安心で安全な国ではない。(ま、最近日本も怖い事件が多いから安全とはいえないだろうが・・)特にうちのあたりはたくさんの人種がいる。そして貧富の差が激しい。つまりこういう状況下では盗難の可能性が非常に高くなる。実際、街には自動販売機なるものがほとんどなく、あっても盗難防止のためお金を入れるところと商品の出るところ以外は鉄格子がされていたりする。そういった治安の問題もカーナビ搭載の普及に関係する一因ではないかとMamaは推測している。
車種
「アメリカでは日本では考えられないような古い車が走っている。」・・・という話しは事実だ。車検とかが日本のように義務ではないので、えっ〜!!というような日本では見かけない車が走っていることがたまにある。たとえば、サイドの窓ガラスがなく、ゴミ袋のようなビニールでとめて風でぶるぶるビニールをなびかせて走っている車とか、前のボンネットの色だけが車体と違う色になっている車とか・・・。思わずその工夫に賞賛をたたえたくなることも・・・。
とはいえ、そんなぼろぼろばかりかというと、そんなでもない。きれいな普通の車のほうが圧倒的に多い。いろんな国の車があるが、その中で日本車の占める割合はかなり高い。TOYOTA, NISSAN, HONDAはアメリカ人にも高く評価されているようだ。うちの車は個人売買で購入したアメリカ製の中古。これがまたよく壊れるので修理代が大変だ。修理やさんに言わせるとやはり日本車に比べるとアメ車は壊れやすいだとか・・・。アメ車にはアメ車のよさがあるらしく、好きな人は好きらしい。Mamaにはよくわからないが、単純に性能や細かい部分への気配りは日本車のほうがすぐれているように思う。ちなみにうちの車でシートベルトを締めると背の低いMamaはちょうど首の部分にベルトが来る。なんかあったらまず首をしめてしまうのではないかと心配ながらも調節できるようにはなってないので、やむをえず首にあてている。
歩かなくなってしまった・・・
ドアtoドアでどこでも車。というわけで、アメリカに来てほんと歩かなくなってしまった。これではこの国の人を肥満にも骨粗しょう症にも導いてしまうのは止むを得ない。なんとか生活の中で運動を取り入れたいと思いはするものの、Mamaもこの車社会にどっぷりつかってしまっている一員なのでした。
*これらはあくまでもMama個人の感じたことや思った意見をありのまま自由に書いたものです。また「アメリカ」と記載しているのは主にMamaの住むカリフォルニア・LAエリアのことを述べているものであり、「日本」と記載しているのは主に大阪や東京のことです。その点ご了承ください。長々とおつきあいありがとうございました。