■ 2003/10/01 (Wed) ヘパロック
なんと10月かー。今日はチャートについ9月・・と書きかけては(あ、10月だった・・)と何度書き直したことだろう・・。こんな私も働き始めて2ヶ月が過ぎました。早いですねー。ほんと8月9月は今までにまして早く過ぎた気がする。
そうそう、その最初っからずっと気になっていたこと。ヘパロック。
私の働いていた日本の病院では「ヘパ生」って言ってたな。500ccの生食ボトルに何ccだっけ10ccくらいだっけか?のヘパリンを混ぜて作っておいて、使うときに10ccすって持っていくってやつ。
今の病院ではヘパロックとかいいながらヘパリン使わず、ただの生食をフラッシュするだけなのよねー。(末梢IVの場合ね)
最初は「えっ?」と思ったけど、聞くともうアメリカではこれが主流だとか・・。(他を知らないからよくわかんないけど、そうなのかな?)
「研究で生食フラッシュとヘパリンフラッシュはそう変わらないという結果が出たんだよ。忘れたけどもう5年くらい前くらいからそうしてるんじゃないかなー・・。昔はヘパリン使ってたからみんなまだヘパロックっていうのよね・・」って先輩ナースが教えてくれた。
私が知らないだけで日本の病院もそうなってきてるんだろうか・・。日本で働いてるナースに聞いてみようかな・・。
■ 2003/10/03 (Fri) 恥ずかしいけど書いてみよう
今日は大泣きしてしまった。しかも病棟で・・・。
がびーん、今振り返るとすごい恥ずかしいけど、ま、こんなことがあったのね・・・といつか自分を振り返るためにも、読んでもらってる人にも楽しいことばかり伝えるんじゃなくってこんなことも伝えてもいいかな・・と思って・・・。
そう、書いてみると大した問題じゃないのかもしれない。・・患者さんの命とか投薬ミスとかそういう問題じゃなかったという点では・・・。
かいつまんでいうと、ドクターが朝出した指示をそのままにしていて次のシフトの人が来るころまでそれに対して何もアクションしなかったことに対して、ドクターが怒っちゃったと。で、ドクターが直接マネージャーに連絡し、マネージャから私が注意されたと・・・こういうこと。
そのドクターのオーダーというのは、他科に転棟させるというオーダーだった。
私の言いわけとしては・・・患者さんは今日はGIラボに朝から行ったきりで一度昼前に戻ってきて、その後また1時間ほどで違う検査に出かけた。検査にはチャートもくっついていくので、私がじっくりその患者さんのチャートを見たのは患者さんが午後の検査を終えた14時半だった。
で、ドクターに連絡することがあって話したそのときに、まだ転棟させてないことを知って激怒してしまった様子。
で、私のミステイクとしてはこの患者さんが一度戻ってきている1時間の間に、「transfer to step down」と書かれているそのオーダーがあることを認識していた。でも実際なんのことだろう??何階に行くことを言ってるんだろ??step downでICUからうちの病棟に来るのを受けたことはあるけど、うちからstep downってどこだ?うーん、よくわからない・誰かに聞いて確認しなきゃ・・とまでは思っていたのに、他のことをしていてすっかりそのことは忘れてしまっていた。で、本来ならチャージナースにそのオーダーを見たらすぐ報告して他科と連絡をとってベッドをコーディネイトしてもらわないといけないところ、それがすごく遅れてしまったというわけ。
マネージャーは私を叱ったわけではない。ただどういう過程が私の中にあったのかを問い、これは大事なことだから早く対応しないといけないし、もしわからなかったらすぐ誰かに聞かなきゃね・・という感じだった。が、なんだか私のこのことでチャージナース2人と次のシフトのチャージナース、それにマネージャー(私からみたら偉い人というか、上の人ばっかり)が話しあっているのを見て、自分がなにげなく見ていたオーダーがいかに大事なことだったのか・・ってことが段々わかってきた。
それで、なんでかすごく人に迷惑かけてしまってるんだ・・という思いがぶわーっとこみ上げてきて涙がぽろっとこぼれてしまった。
じゃあ、それが見つかってしまい、「泣くことじゃないわよ〜」「大丈夫よ!」「患者さんは大丈夫なんだし、今回のことで学べばそれでいいんだから・・」など、次々に声をかけられた。が、そんな優しい言葉によって泣き止もうとする自分の気持ちと逆走してぼろぼろ涙がでてきてしまった。これはいけないとあわてて走って裏に隠れたらそこに自分のプリセプターやら何人かのいつも一緒に働いているナースがいて、次々にどうしたどうした・・となにやらよくわからない私に対し聞いてくれる。優しい言葉をかけられたらかけられただけ、涙が止まらなくなってしまい、もう最後はuncontrollableになってしまっていた。ひっくひっくしながら事情を話すと、「いろんなドクターがいるから大丈夫」とか「私だって何年たってもミスしてるわよー」とか暖かいなぐさめをしてくれる。それに「Give me hug」とかいって交互に何人かが抱きしめてくれたり・・。涙で前が見えてないから誰に抱きしめられているかもよくわからず・・。
そして次第になんで泣いてるかわかんないようになってきた。
もういい加減とまれよーと思い、ようやく涙はとまってくれた。が、ひっくひっくだけしばらく残ってしまった。まるで子供のよう。。
次のシフトに「すみません、どうしてか止まらないんです・・」なんて言い訳し、ひっくひっく肩をゆらしながら申し送ることになってしまった。おーはずかしい・・。
帰りにもう一度マネージャのところへ行って、「すみませんでした。今回重要なことを学びました。次から気をつけます。」と言ってきた。
その言葉のとおり、またひとつ学んだ1日なのでした。
■ 2003/10/05 (Sun) 週末勤務
うちのスタッフはみんな基本的に隔週で土日に休みがとれるシフトになっている。で、この週末はお仕事の土日だった。平日より検査やどたばたが少なくおだやかに過ごせた2日間だった。
おだやか・・といっても、座ってしゃべって・・・という時間はとても今の私にはないけど、チャートの現病歴・既往歴みたいなところを読む時間があると気分的に楽になる。・・ていうのも、それを読むと患者さんのバックグラウンドが大体わかり患者像がつかみやすくなるからだ。ほんとはこういうのいつも読んでからその患者さんに接していきたいところ、そういう時間がないことのほうが多いのが現実。ここらへんが短期の患者さんを受け持つ大変な部分だと思う。短い時間でいかに患者像をぎゅっとつかむか・・・。
もとプリセプターなんかは一度読んだらその情報がピクチャーになって自分の中に取り込めるらしく、たいていメモを見ないでも患者さんについて語れる。
私にはこんな技能はまだまだなく、メモがないと全然動けない。ピクチャーでとらえよう!・・なんて思ってはみるものの、1日受け持って名前さえ覚えられないこともある。(いや、これまじで・・ルームナンバーで覚えてしまうことのほうが多いのよね・・。日本語と違って横文字の名前はだめだ・・私のメモリーにうまく作動しない。。。)
ま、そんなこんなで金曜の日記ではおさわがせしましたが、すっかり元気にしております。
そういや、ホームレスの患者さんの足をアセスメントしようとシーツの中の足を触ったら靴に触れたんだけど、見てみると靴はなかった。たぶん靴をはかずに歩くことが多いのか、足の裏ががちがちに固まっていた。こんな足、はじめてみたよ・・・。
■ 2003/10/06 (Mon) ロスにも秋の空気が・・
いつ夏時間が終わるんだったけなー??
とりあえず、日に日に日が短くなってる気がする。仕事を始めた7月8月は、すでに太陽が昇っていて朝日がまぶしい中勤務にでかけていたが、ここのところ車のライトを点灯しないと運転できないくらい暗い中、家を出ている。・・とはいえ、まだ半そでで大丈夫なくらいの温度だけど、肌寒さは感じるようになってきた。
病院の中は適度な気温に保たれているので全く季節感というか外の気候を感じることはできないけど、終わってほっとしながら駐車場に向かうとき、「あ〜なんか涼しくなってきたな〜」なんて四季にめりはりのないロスにもほんのちょっと秋の気配を感じる今日このごろなのです。
夏時間が終わればもっと極端に日が短くなったって感じるのよねー。
・・・で、いつ時計あわせればよかったんだっけ・・・
■ 2003/10/08 (Wed) 最近つくづく思うこと
そう、最近つくづく思うこと・・・。渡米して約2年半になるんだけど、私ってこれまでほんとアメリカにいながら日系の社会で過ごしてきてたんだなぁ・・って思う。
ロスに来て日本を恋しいとまじで思う機会はそんなにない。(家族や友達に会いたい・とかそういう思いは別でね。)しいていえば風呂につかりたーい・・とかそれくらいなもんで、日本食レストランは一応それなりに数もあるし、日本のものがそれなりの値段で手に入るスーパーも複数件ある。それになにより電話は「Hello」よりも「もしもし」のほうが必要性が高いくらい友達・知り合いは日本人が多い。
こんな風に過ごしてきた私だから、これまで日本の友達に「ロスには日本人が山ほどいる」というような表現をしてきたと思う。
ある意味あたってるけど、でもそれは私の過ごしてきた「ロス」に限っての話だったかもしれない。
病院に勤め始め、アメリカ人(白人・黒人)・ヒスパニック系とよばれるメキシカン・ナースプロダクト王国のフィリピーナ・インド人・ベトナミーズ・頭のよさそうなアラブ・ユダヤ系の人たち・チャイニーズ・韓国人・・・さまざまな人種に出会う。で、これまでいろんな人と自分の国の話をするが、ロスに日系社会があるってことを知らない人のほうが圧倒的に多い。(え〜なんで知らないの〜?)と、自分のものさしで相手をみてびっくりすることがある。でも考えるとチャイナタウンやコリアンタウンとかは誰が通ってもその国の言葉ばかりの看板がずらーっと並び、そのコミュニティーの大きさが一目瞭然でわかるが、日系の店ってけっこうぽつんぽつんとあったりして、知らないとわからないかもしれないなって思う。ダウンタウンのリトル東京もいまやさびれた感じがするし、中国や韓国ほどの勢いは確かにないよな・・って思う。たぶんそれは人口の割合の問題なんだろうね。なんしか、日本人がほとんどいない環境に入って初めて、日本人はまだまだアメリカではマイノリティーな人種なんだ・・ってことを自分の中で感じはじめた。
でもね、アメリカ人や他の国の人の日本のイメージっていいんだよね〜。これは自分のことを言われてるんじゃなくっても、なんだかうれしくなるんだよねー。「日本」と聞くとまず車・そして電化製品・そしてアニメを連想する人が多いなって私は個人的に感じる。どれもこれも性能がよかったり、信頼されていたり、細やかであったり・・日本のプロダクツへの信頼がそのまま自分へ投影されることも多いので、私はTOYOTAやHONDAに足を向けて寝れない。・・・とは言いすぎだけど、そういう恩恵は多少なりとも受けていると思う。
何がいいたいんだろ、私・・
うーん。いかに自分の住むエリアが日系社会であるか・・。外の社会に出てみて、「これまでそんなことは知っていたけど実際はあまりよくわかっていなかった・・・」って気が最近してならない。
ちなみに・・今までの自分を否定するつもりは別に全然ない。ただ違う視点で今の自分の環境を見れるようになって、これまた新しい発見だなーなんて楽しんでいたりするだけなのです。
だってこっちで知り合う日本人の友達は日本で出会う友達とはまた違う味があるしね。なにかしらみんなそれぞれの思いや渡米までの過程があってここに至っているわけで、みんな違うバックグラウンドでありながら、今こうしてアメリカにいるっていう共通点があって、なかなか話していると面白い。みな個性があって面白い人生を歩んでいるなーって思うしね。最初はアメリカにきてまで日本の友達・・??と思ってた時期がちょっとあったかもしれないが、いざというときに助け合え、すぐにわかりあえるのは同じ日本人だと私は思う。だから、こういう環境、英会話を学ぶという点では確かにブッブーな場所だけど、それ以外では(視野を広げるとか、アメリカ生活をかじるという点では)かなり居心地のいいところだなーと思うのです。
うーん、結局私、なにがいいたかったんだろな〜??
まとまらんのでこのへんで無理矢理しめましょう。
■ 2003/10/10 (Fri) がん
水曜からの3連勤が終わった。この3日間、ほとんど同じ患者さんを持つことができた。3日間受け持つとかなり患者さんとはフレンドリーになるし、初発症状から今までにいたる状況がつかみやすくなる。ナイスなキャラの人ばかりで、なかなか楽しい勤務だった。でも残念なことにこの3日受け持った5人のうちの二人が今日「がん」という診断が下され、その話をドクターから受けた。
一人は血便だけが主訴。痛くもないし、吐き気もない。熱もないし食欲も極端に前と変わらない。
でも採血で腫瘍マーカーが高値で、colonoscopyでmassだらけのぼこぼこになった結腸が写し出され、バイオプシーの結果「Tumor(腫瘍)」から「Cancer(がん)」という診断名になった。
患者さん自身はずーっとナースをしてきた人で、80歳なんだけど、すごく若く見えるし、「症状がこんなにないのに、手術するのはね・・どうかしら・・」と考えこんでいた。
「さっきドクターにcancerって言われたのよ。」と明るい調子で私に話かけてくれる人だけど、すごく多弁になっているのが気にかかった。この夕方にOncologyの外科のドクターが来ることになっている。
もう一人は吐き気・嘔吐・急激な体重減少そして下痢が主訴。レントゲン→内視鏡→そしてバイオプシーで「悪性リンパ腫」という診断がくだされた。この人もナイスな75歳ですごくしっかりしている。彼女は今朝ドクターから悪性といわれ、午後には家族と一緒にがん専門のドクターから化学療法の説明を受けた。そして私の勤務の終わるころにはoncologyのユニットにうつるオーダーがでて、すでに化学療法の薬まで処方されていた。彼女は私に「治療を受けるというチョイスしか私にはないから」としっかりした口調で言った。強さを感じた。
なんでも時間のかかるアメリカ・・という印象だったが、今日この患者さんへ関わるドクターたちの連携プレーはすごく早くて、すばらしいと感じた。
いい治療が早急に受けられますように・・・。
私は日本でがん患者さんばかりが入院してくるところで働いていたが、そこに来るのはすでに「がん」と診断されている患者さんがほとんどだったように思う。だから今日のこのように、普通の生活からなにかしら症状があって、それが続いて、入院してみて、検査の結果「がん」と言われる・・というこういうプロセスを目の当たりにみるのには慣れていない。
前にも一度脳腫瘍と宣告された患者さんのことを日記に書いたけど、やっぱこういう瞬間に立ち会うのは考えさせられるものがある。「がん」=「死」ではないことは頭の中でじゅうじゅうわかっているつもりだけど、患者さんの感じる気持ちと同様、他の診断名とは何か違うものを感じるのです。
■ 2003/10/12 (Sun) 疲れか・・
昨日はとにかく眠かった。朝も寝て、昼間も寝て、それで夜も普通に寝てた。どうしたことか・・。昼間出かけたときも太陽に当たって頭痛が走り、しんどいしんどいと口走っていた。やっとこさ、なんにも特に予定のない連休ということでほっとしたのか、なんか疲れが一挙にどどっとでたような感じがした。
が、一日休むと今日はすっかり元気になってしまっていた。
冷蔵庫が動かなくなってからまる5日たち、その間不便だわ、アパートの大家さんやお店との間ですったもんだがあったわ・・といろいろ大変だったが、ようやく今日の昼に新しい冷蔵庫がうちにやってきた。
あー、冷蔵庫ってすばらしい。冷蔵庫の大切さがよくわかった。
外食が続いていたので、簡単なものでもいいからと、うちでのごはんが無性に食べたくなっていた。
ひさしぶりに作ったごはんはおいしかった〜。
■ 2003/10/14 (Tue) いろーんな人
病院だから当然なんだけど、すごーくびっくりするような値の検査データの患者さんたちがいる。
たとえば、高血圧。その人はドラッグアビューズから起因するものだったんだけど、血圧が260/140とか入院時あった。一応医療者でありながらも、(そんな数字まで測れるんだ〜・・・)なんて血圧計に感心してみたり・・。
血糖値。普通は食前で70位〜110位なところ、600台突破しちゃう人がいたり、かと思いきや40台の人もいたり。値をみて、こっちがうひゃ〜ってなるよね。高かった患者さんも低かった患者さんもAltered level of conciousnessって意識が一時ぶっとんでしまってたけどね、これが薬で戻ったからすごいなーって思う。
肝機能。GOT/GPTなるもの大体40以下が正常値だったけな・・。それがまた600台だったりして、これまたうひゃ〜っ。
母親が日本から「肝機能、正常値範囲やねんけど、限りなく上限に近い数字だった・・どうしよう・・」とか電話かけてきても、「大丈夫大丈夫・・」と適当に答えてしまう私は数字に麻痺してしまってるのか、すごく不親切な回答だったねーなんていまさら思う・・。
話は違うけど、昨日、今日の受け持ちの患者さんでエホバの証人の宗教の人がいた。その人は血便が主訴で入院してきたんだけど、一時すごく貧血状態になっていて、でもそれでも輸血は宗教上できないということだった。「エホバ=輸血だめ」というのは知っていた。けど、こうして検査のデータからは輸血の必要性を感じる患者さんを目の前に、輸血のだめな宗教というのを見ると、無宗教の私からはちょっと不思議を感じる。
が、この人に限らず、入院時のプロフィールで「精神的に頼る人は?」という質問に「God」と書いてる人もちょこちょこ見かけるので、宗教の大切さはわからないなりにも理解しないといけないな・・って思ったりする。
いろんな人といえばもうひとつ。けっこうゲイやレズビアンの人も見かける。これは患者さんにもそうだけど、スタッフにも普通にカミングアウトしてる人が複数いる。あまり接しなれないけど、男の人がはっきりと「私の彼氏が・・」とか女の人が「私の彼女が・・」と言ってくれると、意外とあっさり受け入れられるものだなーなんていうのが私の感想だ。
男の患者さんが「私のパートナーが・・」なんて発言していて、そうかな?と思っていたら男の人が見舞いに来た。そして二人で話すわけでもなく、それぞれがそれぞれに持っている本を読みながら時間を過ごすのを見て、夫婦みたいな自然な空気を感じた。ただ好きな相手が同性だった・・それだけのことのような気がする。
しかし、いろんな状況の人と接する機会がある仕事だなーって思う。大変ながらも、人と接してるのが好きな私は、やっぱこの仕事って自分に向いてるな〜なんて思ったりするのです。
■ 2003/10/17 (Fri) 悪夢
今日はえらく大変な患者さんを受け持ってしまった・・・。
彼女は大きなおばあさん。キロに直すと体重200キロ近くあるどでかい白人のおばあさん。
状況がよくなってICUから今日うちの病棟へ転棟してきた。確かに病気としての状態はいろいろ問題(高血圧・糖尿病・腎不全・皮膚疾患・ヘルニア・感染症VREで隔離・・などなど)を抱えながらもまあ、急性期は脱した安定した状態とはいえると思う。
そんな彼女、とにかくわがまま。そしてこっちの言うことに一向に従おうとしないは、薬は拒否する、バイタルサインはかるのも拒否する、そしてあげくの果てには自分でトイレなど行ける状況でもないのに、ベッドから出ようとする。こっちでアシストするから動かないでっていっても、「You're bi○ch!」など汚い言葉を私や看護助手さんに浴びせかけて一向に聞こうとしない。
で、スーパーバイザーに言うと、「意識のはっきりしている患者さんで、こっちが説明しても聞かない場合はその旨記録して、放っておけばいい。ずっとついてなんていられないわよ、患者さんひとりに・・と。」そうなのかもしれないけど、ベッド柵をあげようとさせず、まさに降りんとする彼女をやっぱりほうっておくわけにはいかない。自分で立てずに転ぶに違いない。
とか言ってるうちに、う○ちを失禁。半分足が下りているし、彼女が立てるというので、ナース3人がかりで彼女のおしりを拭くために彼女を立ち上がらせた。(しばらく立ってることなんてできないと思ったんだけどね、どうしても立つっていうから・・)案の定、しばらくして手足の力がなくなり「I have no power〜〜You're gonna kill me〜〜」と叫ぶしまつ。3人ではどうしようもなく、他のヘルプを呼ぶが待てずに彼女は床に座り込んでしまった。
それから1時間半。私は彼女の部屋を出れなかった。
・・・というのも、いろんな人が説得に説得を繰り返すが、激しくこちらの要求を拒否。床に座り込んだっきりで、ベッドに戻るすべがない。彼女の下にシーツをつっこんでみなでもちあげようとするが、シーツをつっこむことにすらuncooperative。リフトアップの器械を使うことにも激しく抵抗。あげくは男手が必要ということで看護助手のでかいお兄ちゃん(この人がいっつもこういう時、頼りになるんだなー)、そしてセキュリティー4人を呼んで、他RN含め総勢8人で無理やりベッドに抱え上げることに成功。
が、しかしベッドに戻ってからもずーーーーっと不満を繰り返す。なんか汚い言葉を言ってるのはわかるんだけど、細かく聞き取れないし、聞く気もない。言わせとけ・・って思った。
なのに、ドクターが来たらぜーんぜん違う態度で、びっくり。(ま、こういう状況はよくあることだろうけど・・)ドクターの言うことにはきちんと従うし、いい顔してる・・。
こういうの間のあたりに見るとむっか〜とくる。で、ドクターに「かくかくしかじかで・・」というと、「そうなんだよ。大変な患者さんなんだよ・・・」と。ほんとにどれだけ大変かわかってるかぁー??
・・・という気分でオーバータイムをしてチャートしていたので、たぶん私の記録は(事実に忠実に・・・)と思いながらもきっと怒りモードが入ってしまってるだろうな〜。
他の患者さんにもいろいろやることがあるのにね。到底行ける状況でもなく、かといって周辺のナースもかわるがわるこの患者さんの説得にあたってくれたり運ぶのに手をかしてくれたりしたので、他のナースにもお願いすることもできず・・。一段落して部屋を出ると、他の患者さんに緊急手術の指示がでていたり、痛み止めをーとかIVが終わってるーとかとにかくやることがたまりにたまっていた。
こういう患者さんがいると、他の患者さんにも多大な迷惑をかけるよねー。
初めて2時間もオーバータイムした。そしてランチどころか、水の一滴も飲めずじまいだった。低血糖で頭がまわらないよ〜。
この患者さんに説得をみなで繰り返してるとき、一人の人がつぶやいた。「It's like nightmare・・・」
まさにそう、悪夢のようなできことだった。
(お願い、明日、この患者さんの受け持ちじゃありませんように・・・)
■ 2003/10/19 (Sun) 今日もまた?
昨日はレジストリーと呼ばれる、人員が足りないときに派遣されてくるナースが先日のごっつい患者さんを受けもってくれた。(ラッキーと心の中で叫ばずにはいられなかった。。)
しかし、今日はまた私のアサインメントにこの患者さんがつくことになっていた。。(うげ〜っ・・)と朝から軽くブルー。
が、意外とおとなしくしてくれて、2日前と違って口は相変わらず悪いなりにも、こないだほどの大変さはなかった。(ほっ・・)
話は変わって、週末はドクターも当番制になっているところが多い。(いろんなメディカルグループがあってそれぞれ違うよう。まだそのへんがいまいちつかめていない・・・)
で、グループで患者さんを持っている診療グループはプライマリーのドクターに連絡をとるのではなく、オンコールのドクターを呼ぶ。
で、今日ある診療グループに電話をしたときに秘書さんが「オンコールドクターはDr.フセインです」と・・・。なんかフセインって名前はあのフセイン大統領の名前でしか聞いたことなかったので、名前であくどい感じの人を想像してしまった単純な私。現れたのは優しい女の先生で、こういうフセインさんもいるんだなーなんて・・。当然のことだね・・。日本でも山ほど小泉さんがいるように・・・。
さ、明日で5連勤終わりだー。もう1日がんばるぞ〜。
■ 2003/10/20 (Mon) 続・でかいおばあさん
今日もありがたいことに、あのでかい患者さんを受け持つことになった。もう、わがままも慣れ、口の悪いのも聞き流すことができるようになった。話しをしててこのおばあが自分の筋が通せそうにないときは、「話したくない出て行ってくれー」「Get out〜〜」と叫ばれる。で、「はいはい」とそれ以上argueせずに私もさっさと出て行く。でも、どうせまたすぐに呼んでくるのはわかっている。ナースコール渡してるのに、どうしてかそれを使わずコップでテーブルやベッド柵をたたいたり、手を叩いたり、「ナース!」「ナース!」と叫んだりする。この様子が通路から聞こえてくるのはけっこう笑える光景。通路で仕事している他のスタッフは「また呼んでるよ・・」といわんばかりに笑顔で私のほうを見る。
いまや有名患者さんだ。
今日も、「便がでた」「・・?。かもしれない。」というから「出たんですか?」と聞くと、「それはわからない」という。意識ははっきりしてるし、消化器系に問題ないんだけどなー。大が出たか出てないかもわからないくらい太ってしまってはねぇ・・・。なんて・・・。
そしてお尻を拭こうにも、出ている部分に到達するまでにいくら肉のひだをかきわけないといけないことか・・・。
2人のCNAと一緒にやってても、ついついみな顔が険しくなるのを通り越して笑顔になる。
また違う時間帯に体が痛いから体の向きを変えてくれという。(すでに自動体位交換のベッドが設置されてあるんだけど・・)で、「あなたは小さいからnot enoughだ」という。私がnot enoughなのではなくてあなたがtoo bigなんだよーって心で思う。
3人でシーツをもってちょっと患者さんを移動させようとするけど、綱引きを真剣にしてるときのような体勢になっている自分たちに気づく。こっちでナースやっていて、こういう系の仕事は普段はCNAさんたちがやってくれるので、腰が痛くなるのは久々だなーなんて感じながら・・。
ま、すべて仕事仕事。この患者さんを受け持った初日は圧倒されてショッキングだったけど、数日受け持てば慣れてしまったし、仕事と割り切ることができればあとは全然楽だなーと今日は感じた。
でも仕事じゃなかったら、こんなこと絶対できないよなー。いやなこと散々いわれながら、その人のお尻ふいたり、肉じわをひろげてパウダーふったり・・・。
この人は素直にありがとうが言えなくて、今まできっといっぱい損してきたんだろうなー・・なんて思ってしまう。
ま、そんなことも人の振り見て我が振りなおせで、考えるチャンスをもらったと思おう。
またこの患者さんを受け持ったCNAも一生懸命よくやってくれるなーって思うし、他のナースにしてもそう。力貸してくれたり、こうして共通の患者さんに力をあわせて何かをすると、そのあと、「昨日は大変だったよねー」なんていいながら、そのスタッフたちとすごく仲良くなれるような気がする。
この患者さんを受け持ってこういうチャンスをもらえたってわけ・・。悪いことばかりじゃないね。
■ 2003/10/23 (Thu) ファイヤ〜
2−3週間前から来た新人ナース「リンダ」(仮名)。新人といっても推定年齢55歳or more。ずんぐりとでかい体型の持ち主で、それだからか動きがすごくスローに見えていた。
上の人たちはいつも彼女のことを悪くいってるのは聞こえてきてた。薬の棚を開けるのにパスワードを入れて開けるんだけど、そのアルファベット探しに超時間がかかるとか・・。ま、コンピュータに親しんでなければそんなこともあろうかと思うし、それは慣れの問題かと・・・。
が、同じ新人のこの私から見てさえ、(この人大丈夫だろうか・・・)と再三思って今日まで来ていた。
たとえば・・プリセプターさんの後ろをついて行こうとせず、いつも椅子に座ってぼーっとしている。時にはペーパータオルでパソコンの画面を拭いていたり、(あら、彼女、今何してるんだろ??)と思われる不思議な行動をとる人だった。昨日も朝からいるべきはずの彼女がいない。リンダは?リンダは?とみなが探していると、ある空いてる部屋で本を読んでいたところを発見された。しかも普通の本だったらしい。
普通は早めに来て、その日受けもつ患者さんの情報収集するだろ〜よ〜〜。その感覚が全くといっていいほどない。
で、あきれたプリセプターさんも気持ちを仕切りなおして、彼女に情報をプリントアウトしてこっちにきなさいと優しく声をかける。が、来たかと思えば、夜勤のナースからの話を全く無視して自分なりにがさがさと患者さんの情報ペーパーをめくり、聞いてないというのが周りから見ていて明白。
あちゃちゃ〜〜〜・・・・というのが私の感想。
で、ついに今日、彼女は失踪してしまった。
朝は時間通りに来ていたし、プリセプターさんから一人の患者さんを受け持つように言われていた。が、それでさえも違うところに薬を運んでしまったということでプリセプターさんに注意されているところまでは私も知っていた。それが今日の午前のこと。
で、昼前くらいから、彼女の姿がない。
どうやら帰ってしまったらしい・・・・。無断で・・・。
????
うちの病棟のシニアナース陣が集い首脳会談。
ついに下された決断は「解雇」
明日、朝彼女が来たらそれを伝えるということになったらしい。
来るのかどうかさえ怪しい状況だけど・・・。
こんな新人の私から見ていても、これは止むを得ない結果だと思われ、同情の余地はないかな・・・。厳しいけど・・。
■ 2003/10/24 (Fri) スタッフとの会話
同じシフトのナースはもちろんのこと、前のシフトのナース(night shift nurse)や、次のシフトのナース(evening shift nurse)とも徐々に顔見知りになって、たわいもない会話をするように(いや、正確にいうとそんな会話に混ぜてくれるように、いや入ろうとするように)なってきた。
evening nurseでフィリピーナの彼女。彼女は聴診器に布を巻いている。(なんでかな?たぶん首に直接ゴムが接するのにアレルギーがあるとかかな?ま、理由はいいとして・・)その布には「餃子」と言う文字と餃子の絵がずらーっと書かれている。素敵な?趣味だなーと前から気になってはいたが、今日彼女に「これ面白いね」と声をかけてみた。じゃあ
彼女「うん、中国の友達がくれたの、かっこいいでしょ。この漢字、グッドラックって意味なんだよね・・」
私「・・・・」
彼女の中国のその友達というやら人、ナイスなセンスの持ち主だなー・・・。私てきにはすごい好きなタイプのいたずらだな〜。
招福とか開運とかはどこにも書かれていない。ただ「餃子」「餃子」「餃子」という文字とおいしそうな?餃子の絵が並んでいるだけ・・・。
かわいそうかな・・と思いつつ、笑いがこみあげ、事実を伝えると(だまされた〜・・)という顔で苦笑していた。
でもこのナースに限らずチャイニーズキャラクター、いわゆる漢字をかっこいいととらえる外国人は他にもいる。それに街中にもけっこう漢字のタトゥーをしている外人を見かけるチャンスはある。「愛」とか「平和」とかなんかそんな感じのいい意味をもつ漢字ね・・。ま、たまに意味をなさない文字を書いてる人もあるけど、でも、「餃子」はおもしろすぎ。タトゥーでやってくれてたらなぁ・・。
「私の両親が日本人が好きで、毎年夏に日本人の学生さんをホームステイで受け入れてるの・・。だから私日本人の知り合い何人かいるよ・・・」と話かけてきた卒業したての若い白人の彼女。そして「でも覚えてる日本語はこれだけだけど・・」といってから言った言葉は
「おなかがすいた・・」
・・・・
普通、「こんにちは」とか「ありがとう」とかが出てくると予想するよねー。
彼女んちに来るホームステイの子たちがアメリカでサバイブするのに、きっと繰り返し使ってた言葉なんだろなー・・なんて予想できる。ホームステイの子達の気持ちはすごいわかるんだけど、それしか覚えていない彼女もおもしろい!
さて、週末はお休みです。うれしいな・・。
■ 2003/10/28 (Tue) AMA
アルコール中毒、ドラッグ中毒で入院してきたホームレスの患者さん。強迫神経症やら分裂病やらいろいろサイコ歴の多い34歳。ちゃんとすればかっこいいと思われる白人のお兄さん。とにかく抗不安剤を求めるのがすごい。薬がきれるとほんとかうそか、手から上半身からぶるぶる震えはじめる。「ナース・・」「ナース・・」と、確実にきちんと2時間ごとに抗不安剤(Ativan)を・・・とナースコールしてくる。
彼のまたの名は「Mr. Ativan」
薬の量を2gから4gに増やしたところで、薬を求める間隔は変わらず。
そして血液データではどこも異常なし。
2時間おきを1時間半おきにしてくれと嘆願する。が、ドクターは退院先が決まれば退院と指示を出した。
彼の考えの何がどう変わったかはわからないが、突然着替えて、「出て行く・・」と。
いわゆる、治療拒否で、普通の退院手続きをとるのと違い、患者がすべての治療・病院の方針を拒否し、患者の都合で病院を去るという形になる。
こういうときに患者さんにサインしてもらう書類が「AMA」と呼ばれる書類。Against Medical Adviceっていうのかな・・。
すべて拒否します・・みたいな欄にサインしてもらったら、あとはさっさと去ってもらうだけ。
こういう患者さんにはけっこう周りのスタッフが冷たい。いいのよいいのよ、出て行きたかったら出て行きなさい。どうせまたすぐ戻ってくるんだから・・ってな感じで、説得などしようともあまりしない。
私はこの患者さんを持つのは今回が初めてだけど、この人はリピーターだそうな・・。
この先どこに彼は行くんだろ・・とぼそっと私がつぶやくと、Discharge Plannerのおじさんが、「路上で酒飲んで、またつぶれるんだろ・・・。かわいそうだけど、彼の人生はその繰り返しだよ・・・。」と。
彼の目は悪い人の目じゃないって思った。むしろすごく優しい弱い人って感じがした。
どこかで更生するチャンスがあればいいのにね。
■ 2003/10/29 (Wed) どっちの仕事?
今日は受け持ち患者さん5人中、4人が退院。あれやこれやと指示がいろいろあって退院までにしないといけないことで追われた1日だった。
で、一人15:00にER経由で入院してきた患者さんがいた。ERのナースからのリポートは14:00すぎに受け取っていたんだけど、彼が部屋に到着したのは15時。15時というと、次のナースが来る時間。で、15時すぎから申し送りが始まる。日勤帯のチャージナースは「ERからの情報だけ次のシフトにパスすればいいから・・」と私に言ってくれたので、そっか、何もしなくていいんだ・・とほっとしていた。
でも、ま、時間のある限りやれることはやっておこうと、新規患者さんに書いてもらわないといけないプロフィールの紙を渡して書いてもらい、抜けてるところやクリアじゃないところを質問して埋めておいた。あと、体重やバイタルなども埋めておいた。
私はチャージナースに言われた以上のことをしたので、心の中で(ここまでやっておきましたよ・・)という感じで気持ちよく次のナースにリポートする気でいた。
が、次のシフトのナースは、これは?これは?これは?とやってるのが当然のような姿勢での質問ぜめ。そしてそれらのことを「帰る前までにやっていってね・・」と。
いやいや、はい、え、いや、ちがう、っていうか、私が??え、なんで、あれ?予定と違う・・
とかなんとか思ってるうちに、いいくるめられそうになっているのにはっと気づいた。で、あんまり納得がいかなく、そこに現れたチャージナースに「この患者さんのこれは私がしたほうがいいんですか・・?」なんて聞いたら、「No,イブニングナースのやることよ」と。
じゃあ、あっさりと「OK 私がやるわ」とイブニングナース。
おいおい、態度があんまりにも違うんじゃないの〜??
なぜかたまたま私含め新人4人が16時半にタイムカードのある部屋に集まっていた。そこで私がちょっと上記のようなことをぐちったら「そうなのよー」「ベテランナースの言ったことはやるけど、私たちが言ってもあんたたちの仕事!と言われて結局、新人は仕事が増えるんだよねー」・・なんてぐちぐち他の人の口からもとびでた同じ意見。
ほんと毎日なんでこんなに忙しいんだろね・・なんて話しながら帰ってきたのでした。
こうしてちょっと人と話がわかりあえるだけで、気持ちってすっとするもんだね〜なんて・・。もやもやした気持ちはすっかりどこかへ行った。むしろそんな話で彼女たちと盛り上がれたことに喜びを感じたよ。
そう、こんな私もこの仕事始めて3ヶ月が経過しました・・・。
いやー、実に早い・・時がたつのは・・・。
■ 2003/10/31 (Fri) ハロウィ〜ン
朝からコスチュームを身につけたおかしな格好をしているスタッフをちらちらみかけていた。
あー、ハロウィンだー・・なんて、自分がするのは恥ずかしいけど人がやってくれるのはいいなって思う。
が、忙しさはハロウィンなんかにかまわずやってきた。
今日もまた先日と同じ、治療拒否のAMA患者さんがでた。今回は精神的に問題を抱えた患者さんじゃなくって、ごくごく普通に見える人だったんだけどなー。
そのおばちゃん、腰が痛くて自分で動けなくなって昨夜入院してきたらしいんだけど、とにかく深夜帯のスタッフの対応が気にくわなかったらしく、もう朝からずーっと文句。彼女のだんなさんと一緒に二人してずーっと文句。
スーパーバイザーに相談し、一緒に聞いてもらうが、「あなたたちを責めてるつもりはないのよ・・」といいながらとにかくずーっと文句。
で、ま過ぎたことはいいとして・・といいながら、メインの文句は次のテーマに移った。
今日、整形外科のドクターが彼女を診察に来るという予定が入っていた。通常、他科ドクター依頼した場合、今日の予定といえば、今日の予定なわけで、細かく時間指定されることはまずない。もちろんそれぞれのドクターがそれぞれの患者さんを抱えているわけで、大体の時間帯さえわからないことも多い。が、患者さんとそのだんなは「すぐに見てくれないなんておかしい・・」「ここに来て痛みがひどくなった」「MRIのオーダーは?」なんて言い出す・・。おいおい、ドクターがみてないのに、オーダーが先にでるもんか・・とおかしなことをいう夫婦だなーと思いながらも、最初は私もがんばって「ベストを尽くします」といって、ドクターに電話してみたり、スーパーバイザーに度々相談に行ったりこの患者さんにかなりの時間を費やしていた。
バイタルは落ち着いてるし痛みも痛み止めはいらないというレベルで、ほんとはもっと先に見に行きたい患者さんがいるんだけどーと思いながら、だんなさんが廊下に出てきて私を目でずーっと追いかけてたり、ふと気づくと横にいたりするのでしょうがなかった。
話は結局、「今日患者さんを診に行くことになっていますが、時間帯はわかりません」という整形外科のドクターオフィスの言葉にしびれをきらして、「待てない!」とAMAにサインして自分たちで救急車を呼んで帰ってしまった。
なんだかなー・・患者さんはどこかの病院のナースリクルーターらしく、私は病院のシステムやスタッフのことなどはわかるから無理を言ってるつもりはないの!など何度も自分がナースリクルーターであることを繰り返していた。
(能ある鷹はなんとかで、あまりこういうのを強みに出してしゃべってくる人はどうかと思う。私個人的にはあまり好きくないな・・。)
そしてだんなもだんな。一緒に感情的になってしまってる。「妻がかわいそう・・」「妻をなんとかしてやれないのか、病院は・・」と。。他の患者さんの薬運んだり、電話対応している私をシリアスな目つきで追いかけるのはやめてよー。
なんだろ、そりゃこの患者さんが痛みを抱えて入院してきたのは非日常のことで特別なことなんだろうけど、入院生活って、ある意味集団行動を強いられる部分があって当然で、優先順位でたまに順番がくるうことはあるけど、ある程度順番待ちがあるのは当然で、そういうことわからないのかな〜・・・。
帰っちゃってどうするんだろ・・。こういう人はきっとどこにいっても文句言うんだろーなー。
追加情報として後ほど他のRN二人が「あの人は文句ほど痛くないんじゃない。だって早朝一人で歩いてるの見たもん」と。スーパーバイザーと私には「一人でトイレに行けないのに夜中1時間半もだれもこなかったから行けなかった」と言っていた。この事実をどう解釈するかは別として、スーパーバイザーはその目撃情報はきちんとチャートしておくようにと・・。なんかあったときに(たぶん患者が文句いったときとか訴えるとかの話になったときのことかな?)そういう情報は私たちのライセンスを守るから・・と。
この患者さんのことに追われて他の患者さん4人がかなりなおざりになったまま11時半になっていた。
今日も座ったのはお昼を食べた10分弱だけ。弁当を口に詰め込んだって感じ。
同じ新人の子、「毎日こんなんで体重が減っていくよねー。私3.5キロ痩せたよー」って。
あら、私全然減ってないんだけど・・・。
おかしいわね・・。
同じように忙しくしているのにね〜・・・。