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■ 2004/11/02 (Tue)  悲しいお別れ

11月1日午前1時。最愛のハムスターきんちゃんが永眠してしまった。全く予期せず起きたできごとだった。

少し前から起きたての顔がちょっとおばあちゃんチックになってきて、「きんちゃんも年取ったね〜」なんてからかっていた。でも童顔には変わりなし。袋をがさがさする音で敏感にくんくんと寄ってくる。きんちゃんはPapaが大好きだった。夜Papaの帰るころには入り口近くで待っている。私たちはそれを偶然と感じてなかった。きっときんちゃんの小さい脳みそなりに理解して飼い主をわかっていると判断していた。

少し動きがのろのろしていたのは事実。普通に歩いて転んだりもしていた。きんちゃんは愛嬌ものなので、そうして笑かしてくれていると思っていた。

10月31日の夜、実際は11月1日に日にちが変わったばかりの夜中12時半。さて寝ましょう・・・ときんちゃん・ぎんちゃんにいつものように「おやすみ〜」と言おうと思ったとき、きんちゃんの様子がおかしいことを発見した。

身の置き所のないような動きでごそごそしていて、目が半開きになっていた。
あわてて手にとった。すでに手足が冷たかった。
一生懸命私たちの体温で温めた。
元気だと手の上でじっとしないきんちゃんが、じっと私とPapaの手の上でうずくまった。
きんちゃんの心臓の鼓動を手のひらで感じていた。
ときおり、大きな口をあけてちゅーちゅーと泣いた。
最後に何か言おうとしてたのかな・・・。
何が私たちにできるのか・・と考えたが、ただただ抱きしめることしかできなかった。

そんな状態がしばらく続き、手にのせてから30分後・・・
きんちゃんの鼓動が停止してしまった。

受け入れられなかった。
信じられなかった。
表現のしようのない悲しみにつつまれた。

頭で考える小動物の死体とは違い、きんちゃんの死体はとてもきれいだった。顔も相変わらずかわいいままで、とても死んだとは思えない。安らかにただ眠っている・・・そんな状態。・・また起きてくると、そう信じたかった。

でも現実にはどんどん冷たくなり、そうして硬くなっていった。

はじめて夫婦で飼ったペット、きんちゃん。
きんちゃんはどれほど私たち夫婦に幸せを運んできてくれただろう。どれほどいろんなものを私たちにくれただろう。
ハムスターを飼ったことがない人には「ハムスターごときで・・」といわれるかもしれないけど、飼ったことある人にはきっとわかってもらえると思う。
あまりにショックであまりに泣き顔になってしまい、仕事にも行けなくって昨日はお休みをもらった。

お別れはつらかったが、いつまでも亡くなったきんちゃんと一緒にいるわけにもいかない。私たち夫婦の大好きな場所まで連れて行き、そこにきんちゃんのお墓を作ってきた。
何度も何度もほおずりをしてお別れした。大好きなものをいっぱい一緒にいれてあげて・・・。

ハムスターの寿命は2−3年といわれている。健康そのものだったきんちゃんはその寿命を上回ると信じていて、死がこんなに身近にせまっていたとは想像もしてなかった。

今はきんちゃんがいるはずの空のケージを見るのがつらい。

きんちゃん、本当にありがとう。今まで1年と10ヶ月。本当にありがとう。迷惑に感じるくらいたっぷりと愛情を注いできたので、きんちゃんはきっと私たちに飼われたことを幸せだったと思ってくれていると思います。
あなたのこと一生忘れませんからね。。。。



■ 2004/11/03 (Wed)  眼科

アメリカへ来て3年半。日本から買いだめしてきたコンタクトレンズもついに底尽きてきた。
本当は1年半分しかもってきてなかったが、2週間で交換と言われているものをいつもその倍、1ヶ月使ったり、1日で交換のもがんばって1週間使ってみたりしていたおかげで(?)長持ちした。

初めての眼科。どこへ行ったらいいのやら・・・。一応保険は入っているが使ったことがない。
COSTCOが安いよと聞いていたので行ってみた。せっかく入っている保険が使えないことがわかったためやめた。

日系の雑誌をぱらぱら見る。自分の入っている保険の名前が目に入った。電話してみた。予約がとれた。で、行ってみた。

日本人だけど英語しかしゃべれないドクターだった。でもめっちゃいい人だった。雑誌に出ている顔写真と全く同じだった。過去のいろんな経験からいうと、雑誌や名刺に載せている顔写真はたいてい若い頃のだったり、いつもと違う正装で写っていたりして若干本物とギャップがあるのに、この先生は写真そのものだった。
誠実な人だと判断。

自分の保険のグレードがいいと聞き、「使わないと損」というわけのわからない貧乏人根性が炸裂してしまった。

コンタクトを買いに行ったのに、めがねも買ってしまった。

全くの予定外。
しかもフレームやらレンズ、その加工の仕方、全部いいグレードにしてしまった。

たぶん保険ない人が行ったより高くついたかも・・・。

ついでにレーシック(近眼の手術)の話しも聞いてきた。かなりよさそう。が、保険が効かず、4000ドルから5000ドルかかると聞いて、今日のところは遠慮することにした。(最新の機械を導入しているらしい。が、数年するともっとお手ごろ価格になるんじゃないか・・と受付のおねえちゃんが耳打ちしてくれた)

Eye Examでは瞳孔の開く目薬をうたれた。遠くは見えるが、近くが見えない現象が起きる。
フロントで帰る際、計算してくれてカードで支払うが、紙の文字さえ見えない。ブラインドでサイン。

家に帰り、やりたいことがいっぱいあるのに、目がおかしいから何もできず。
できることは何か・・と考え昼寝することにした。
そんな目も昼寝から起きたら元に戻っていた。
さあ、動こう。



■ 2004/11/04 (Thu)  帰れない・・

さて、久々にお正月日本で過ごすもよし・・なんて考えて親・姉に連絡。
職場でもぎりぎり最後の一人として、その時期バケーション申請することができた。
だんなもきっと休みだろう。(いつも事後報告)

帰れると確信のもと、先に旅行会社に値段を聞くかどうしようかと思いながら、念の為・念の為、弁護士さんにまず確認。
アドバンスパロールの期限内であれば問題ないですよ。との返事。

期限内???

持っているアドバンスパロールを見てみる。今年の5月で切れている。
知らなかった・・・。

じゃあすぐに申請します・・と弁護士さんに言ってみるが、「今の時点では申請後パロールが手元に届くのに約2ヶ月かかっています。つまり、年末に帰るのはちょっと厳しい状況かと思われます。」
・・・とのこと。

早まった。

親はすっかり上機嫌だったのに、「帰れない」ことを伝えると「またか〜」とがっくりモード。
そう、またか・・と言われるのもわかる。
過去、何度「帰るわー」と言って、あとで「帰れない・・」ということがあったことか・・・。グアムにも行けずハワイでユーターンしたり。。。たいてい何かがいつも起こる。スムーズに帰れたり海外へ出れた試しがここのところない。

移民局のややこしい状況ももちろんのこと、どうもメインは自分の行動が慎重でないことがことの原因かと思われる。

あわてて職場でのバケーションのキャンセルをした。次に帰れるときように、有給休暇を残しておかなくては。。

つまり今年の正月もアメリカで過ごします。
こちらに残るかた、一緒に鍋でもしましょう。



■ 2004/11/05 (Fri)  新札

だんなの母(通称:やまちゃん)が新札を送ってきてくれた。日本で11月1日から出回りはじめたらしい。
注)山という文字は名前のどこにもないが、近所でそんなあだ名な義母。

11/1の朝9時に銀行に並んで新札に替えてきたという姿勢はさすがはお義母さん。。と感じさせる。
そう、お義母さんは大阪生まれの大阪育ち。外へは出たことがない。いわゆる「THE 大阪のおばちゃん」。話し出すと弾丸トークのため、会話の成立は厳しい。それが天然でかなり笑える。
もしも"大阪のおばちゃん大会"などというものがあれば、確実に上位は狙えるであろうと私は自負している。

にぎやかなお義母さんはかなりにぎやかな私をさらに上回る。おとなしいだんなはそのギャップで自分のおとなしい性格が形成されたともいう。

ま、そんな楽しいやまちゃんだが、ありがとうの電話をしたとき、「あんまりあほなことしなや」という。なんのことか聞くと、「香田くんみたいなことしたらあかんでって言うことや」と・・。
香田くんて・・・。
友達かいな?

海外の出来事はすべて一緒くた。

ま、そんな楽しいやまちゃんに送ってもらった新札はお札の汚いアメリカにいると感動する。すごく手が込んでいるなーと思う。
でも5000円札の樋口一葉はこわい。っていうか、気持ち悪い。
印刷するとき、もうちょっとなんとかならんかったんやろか・・。



■ 2004/11/06 (Sat)  できるかな・・

患者さん、44歳、男性。肝不全、腎不全、体は黄疸でまっきっき。透析もしている。アンモニアレベルはラクツロースで便をだしだし調整はしているが、それでも意識はたまにもうろうとしている。(たまにはっきり、たまに混濁・・という意識状態)
見た目は60歳にでも70歳にでも見えるくらい老いてしまっている。

検査データーもほとんどがアブノーマル。ノーマルな数値を探すほうが早い。ドクターたちも可哀想だけど亡くなっちゃうね・・・といっていた。44歳、若すぎる。。
(アルコール性の肝炎が起因となっているため、肝移植の対象にもならないらしい。←実際は優先順位が後回しということだと思うが・・)

娘かと思いきやその患者さんの奥さん。とてもきれいな人。
かいがいしくお世話をしている。
患者さんが意識もうろうで何言ってるかもわからない状況でも、「ハニー、ハニー」と優しく体をなでながら患者さんの言いたいことを理解しようとしている。
だんなさんがこういう状況で自分が働かなきゃいけないということで、昼間は働きに行っていると。そして結婚16年。子供は?と他のドクターがこの奥さんに聞くと「まだなんですよー」と答えていた。
この2日間受け持って奥さんがだんなさんをとても大切にしているのがわかる。

2日受け持っただけ。しかも私にはそのだんなさんが「患者さん」として存在するわけで、こういう状況(末期)のだんなさんをいたわる奥さんの気持ちはわからない。
きっと二人にはいろーんな歴史があるんだろう・・・と、いろいろ想像を膨らます私。。。
すごくだんなさんが優しい人だったとか、すごく奥さんのわがままをきいてくれるような人だったとか・・・。

家に帰ってそんな話しをだんなにする私。
「私が彼女みたいな立場やったらあんなふうにできるかな〜〜・・・」
とぼそっと言う私に
「えっ!」
と驚くだんな。
どうもお世話してもらえると信じこんでいるようだ。



■ 2004/11/08 (Mon)  CE

Continuous Education。こっちのナースは2年に一度免許更新がある。そのたびにカリフォルニア州では30単位のクラスをとったという証明が必要。(州によって条件違ったと思う)

ま、それで、私は1度目の更新をこないだしたところだから、今あわててCEをとる必要はないんだけど、うちの病院で出してくれるEducation費が来月12月の10日で一旦クリアされ、そして新たにまた何時間分か皆にあてがわれるらしい。

で、上の人いわく、12/10までに使わないと過去の分は加算されずちゃらになると。
3ユニットの講義を受けたら3時間分の時給(給料)がもらえるから、今すぐ必要なくても貯めておけるから残ってる時間数ぜーんぶとっておきなさいー!!ということだった。

あわてて先週末から手を付け出す私。
CEはほんとーにいろんな形がある。
一度、セミナーにでかけたことがあった。まる1日で6単位のCertificationをもらった。
今はなかなか自分の興味のあるセミナーが自分の思った時間にないので、ナース系の雑誌やネットで探してやっている。
ようやく今日で8.5単位分消化した。

私は病院からもらえるEducation Hoursが16時間残っているので、あと7.5単位とらなきゃ。。。

今日は3.5単位分のテストがトータル1.5時間でできた。(それでも3.5時間分の時給がもらえるんだと思うとうれしくなる)

すごい集中力の自分にふと気づく。お金がかかっているとこんなにがんばれるんだ・・。



■ 2004/11/09 (Tue)  あなたの幸せは・・

うちのフロアにはディスチャージコーディネーターといわれる人とケースマネジャーと言われる職種の人たちがいる。常時最低トータル4人はいる。
その人たちの仕事は患者さんを適切な時期に適切な場所に保険のことを考えた上で退院or転院させること。
もちろん退院・転院のオーダーはドクターが出すが、この人たちがいつもそれぞれの患者さんが無駄に病院にいないか、退院までのプロセスのうち今はどの段階に患者さんがいるのかなどなどモニターしている。
この人たちのアグレッシブな動きのおかげで、病院のベッド回転数がすごくよくなったりする。
他にも退院の際、必要なものを揃えたりだとか、ほんといろんな機能がこの人たちにある。

うちにはRNの資格をもつCase Managerと持たないCase Managerがいる。資格をもつほうの、いつもこぎれいに化粧したおしゃれなおばちゃんケースマネジャーは怖い。
いや、怖くはないけど、彼女の生きがいが「患者を退院させること」なのだ。
患者さんが退院するという情報を聞きつけると、「グ〜ッド」と大きな笑顔で喜ぶ。
が、退院予定の人が延期になったりすると、とたんに不機嫌になる。

今日もそんなことがあった。

私の受け持った患者さん。
いろーんな病気をかかえている寝たきり状態のおじいちゃん。高血圧の既往があるけど、昨日からなぜか低血圧が続いている。ドクターたちも原因がわからない。とりあえず降圧剤はすべてストップしたりといろいろやっているが、今日も「安定」とはいえなく、とりあえず心臓内科の先生が「もう1日ここで様子をみましょう」と言って去っていった。
その後おばちゃんケースマネジャーが私のところにきて、「今朝の血圧は?」からはじまり、いろんな質問がきた。私が「安定してるとはいえないし、ドクターはもう1日ここでみたいって・・」というと、あからさまに不機嫌な顔に変わった。
「DNRでしょ。この患者さんはこの低血圧ですぐ死ぬの?そうでなければナーシングホームに移動できるでしょ!」と言い放った。

こわ〜〜・・・。そんなに退院させたいか〜〜〜・・・

確かに患者さんの先はあまり長そうではないが、死ぬのか?と聞かれたときは「ひどい・・」と思った。
退院を喜ぶこの人もさすがにいつもこんな風ではないので、きっと虫のいどころが悪かったんだろう。・・・と思うようにしよう。



■ 2004/11/10 (Wed)  みっくじゃがー

仲のいい同僚の一人、結婚間近のフィリピーナ。そんな彼女が仕事のあとうちにきた。彼氏が旅行中で退屈・・というのがMain reasonだったが、前から日系のスーパーに行ってみたい、肉じゃがの作り方を教えて欲しいと言っていた。

前に一度彼氏とうちに遊びにきたときに肉じゃがを出した。そのときから二人して肉じゃがのファンになったという。
もともと日本食は大好きという。が、彼らのいう日本食とは「寿司」「てんぷら」「てりやき」・・そんなもん。
初めてだったらしく、そのときからいつか作り方を教えて・・とは言われていた。

今日は日系のスーパーに行くところから一緒にはじめ、すべての行程を一緒にした。
普段作り方なんて英語で説明しないので、なんていえばいいんだろ・・・という場面が多かった。
(例えば「アクをすくう」とかいいたいけど、「アク」って英語でなんだ???とか・・・)
ま、やりながらなので、多少そんな困ったことがあってもやり方見てればわかっただろう。

一緒に食べたあと、大きめのタッパに二つ持って帰ってもらうようにつめた。大喜びしてくれた。
彼が旅行から戻ってきたら作ってあげようとはりきっていた。

ちなみに彼女は「NIKUJAGA」となかなか覚えられず「ミックジャガー」と覚えている。
「Today I learned how to cook ミックジャガー!!」と大声で言いながらご機嫌に帰っていった。



■ 2004/11/11 (Thu)  看護学生

最近看護学生がうちのフロアに多い。それぞれの学生は週に2回とか週に1回なんだけど、ふたつの学校が入ってるもんで、いつも学生がいる気がする。
ひとつはカレッジの学生、ひとつは大学の学生。
いわゆる日本で言う看護短大生と看護大学生のようなものだね。。。

ちゃきちゃき動ける学生が多いのはどうしてかカレッジのほう。。。
理由はわからない。が、なぜかそういう傾向がある。日本と同じく臨床実習の時間の違いとかかな・・・。
日本でもそうだったよな〜。個人個人をとると話しは違うが、全体として看護大学生って臨床実習にでると「できない」とレッテルを貼られていたような気がする。
(今はどうかわからないが・・・)
でも看護大学から来ている子たちはたくさん質問してくる傾向がある。いろいろ疑問に思うことはいいことだと思うし、答えることが自分のいい勉強にもなるし、時間の許す限りそれにつきあう努力を私はしている(つもり)。

が、たまにおいおい・・という質問もある。
びっくりして笑えたのが、透析している患者さんを受け持っていた学生がその日のお昼ごろになって「どうしてこの患者さんは透析が必要なのか??」と聞いてきた。
びっくりした。半日患者さんみてて、そんな時間にする質問じゃなかろう・・。
・・とか思いながら「透析ってなにかな?」「どこに問題がある患者さんがするものかな?」と質問しかえしてみた。
彼女の顔は「???」に包まれた。
腎臓が悪い人だよねーとこっちが答えを出すと、「あー」といってメモっていた。

ま、ANYWAY、学生さんのレベルはピンキリだなーと思う今日この頃。
すごくできる!という人もいる。
すごくできる!と見せかけてできない人もいる。
できない〜〜〜、と自信ないながらいい視点で見ている人もいる。
できない〜〜といいながら本当にやばい動きの人もいる。
若い人のほうが比較的多いが、白髪のおばさん(おばあさん)学生もいるし、頭のつるっとしたおじさん学生もいる。
結婚している人もいるし、子供がいる学生さんもたくさんいる。

日本と違う点のひとつとしては、日本ではインストラクター・先生が実習させてもらう患者選定をしていたが(私の知る範囲)、こっちは学生が実習前日病棟に上がってきて自分が明日実習させてもらっていい患者さんがいるかどうか、ナースに聞いてまわる。そして患者さんに自分で挨拶に行く。そこにインストラクターの姿はなし。そしてチャートを見て行き、次の日の行動計画をたてている。
薬や病態を調べていると2時間しか眠れなかった・・とか、ある学生は徹夜した・・とか言っていたりする。

ほんとに学生さんは大変だね。
責任の面ではもちろん働いてる方が大変なんだけど、宿題とかレポートの量を見ていると、働いているほうが楽かなーと思う瞬間もあったりする。



■ 2004/11/12 (Fri)  タツゥー

うちの職場の人。頭つるつるだけど動きはとてもしなやかで女性っぽいおじさん。そう、誰もが知っているゲイのおじさん退院コーディネーターさん。

おじさんはアメリカ人だけど、なぜかとても漢字が好き。体にいくつか意味不明の漢字のタツゥーがある。

今回は新しく左腕と右ふくらはぎに漢字を列にしていれるつもりと、数日前から漢字のことをいろいろ聞かれていた。

昨日もってきたリストが
Water Fire Dragon Love Pleasure Knowledge Flower Menだった。
大きめに書いてとマジックを渡された。
水 火 龍 愛 喜 知 花 or 華 男
と書いた。
なかなかいい言葉を選んでるなーと思いながら「男」というのに??な私。
これはどうして必要なのか?と聞くと
「Love Men (愛 男)と入れるのよ」と微笑まれた。

うわ〜〜〜そのままや〜〜ん・・
と思ったが正直すぎるおじさんの前ではそんな顔はできなかった。。。



■ 2004/11/15 (Mon)  タツゥー その2

タトゥーか?タツゥーか?
ま、いいことにして・・。

いやー驚き。
マーク(仮名)が私にあれ書いてくれたおかげですばらしいタツゥーができたよ・・とニュッと腕を服からはずし、左の二の腕を見せてくれた。

そこにはなんとまさに私の書いた私のハンドライティングが彫られてあった・・・・。
2センチ×2センチくらいの大きさで、男 愛 喜 火 花 と。。

書いてもらった紙をそのままトレースしたんだと。

これはすぐ消えるテンポラリーのもの?それとも・・・?と聞くと
これは永久にもつやつだよ。今まだ彫りたてで盛り上がってるけどそのうち落ち着いてくるんだ・・・。と。。

いいのかなー、私の字体で・・・。
いや、いいのかなー・・・その男・愛とかいう内容で・・・。

そういう人見つけたら、それ、私の字です。



■ 2004/11/18 (Thu)  休みはいつだ・・・

あっというまに11月も18日か〜・・。これじゃ年末がすぐ来そうだな・・・。

ところで、最近うちの病棟でおきてる問題はナースがBUDGETをとらなきゃいけない頻度が高いこと。(つまり働く日に働かなくてよくなること)
日勤のナースが(患者数の割りに)余っていることが多く順番に「休んでくださ〜い」という電話が朝の5時にかかってくる。
昨日は3人、今日は二人、明日は何人に「休んでいいよー」の電話がかかってくるのだろう・・・と、みなそれぞれ試算する。
(大体、その日に自分から進んで休みを希望する者がいたり、患者の入退院があったりで患者数も変動するので、そうそう簡単に先は読めない)
そして、あなたはいつが最後のBUDGETだった?次は誰かしら?などと話すことも多く、なんだか次は私だと言われ続けてもうかれこれ1週間たつ。

つまり、毎日のように私は「明日こそ休みになるだろう。明日こそ早朝に電話がかかってくるだろう。ま、一応目覚ましはかけて寝よう・・・」という思いで過ごしている。
つまり毎日が休日の前日モード。
つまり寝不足が続いている。

全然かかってけーへんやん!!!!
・・・と毎朝、電話でなく自分の目覚ましで目が覚めて思う。
(やられた〜〜。起きなきゃ〜。。行かなきゃ〜。。)な思いでムリムリ起きている今日このごろ。

眠い!

勝手な推測はやめ、スーパーバイザーに聞いてみる。
私はあと4番目くらいにいるらしい。
つまりおそらく明日ではないだろう・・と言われた。

前にもどこかで書いたと思うが、BUDGETをとれといわれると、自分の有給休暇が減るか、給料が減るかのどちらかを選択することとなる。
有給をためたい人はすごーくBUDGETをとるのをいやがるが、私はとりあえずまだ100時間以上有給が残っているので、私は休みがまわってきたほうがうれしい。

さて、次の私の休みはいつだろう・・・。
もう人の噂は信頼しない。
明日は仕事だと思って早く寝よう。



■ 2004/11/19 (Fri)  待望のフロート

やっぱ臨時の休みだよーの電話はなく、今日も働くことに・・・。

とりあえず、私は待望の自分の行きたいWound(創傷ケア)のフロアに今日はフロートナースとして行くこととなった。(1日限りね)
病室は全部で15室、全部個室。廊下が広くてきれい。ナースステーションがある。そして患者さんのチャートはすべてきちんとお行儀よくナースステーションに並んでいる。
よく考えたらいつも働いているところはナースステーションなるものがない。チャートは患者の部屋、チャートは廊下でしている。患者数もこの6倍あるわけで、人も物もチャートもうちのフロアはいつもごったがえしている。
しかも今日行ったWoundのフロアは慢性の患者さんが多く患者の入れ替わりがうちのフロアのように激しくない。だからだろう、ゆったりした空気が流れている。
いろーんなものがオーガナイズされているのに驚くやら感激するやらの時間が続いた。いかに私のいつも働くフロアがごったがえし、忙しいか・・・。
*ちなみに・・こないだ他の病院で働く友達たちが、私の働く場所は全然彼女たちのところと比べていい環境だと言ってたけど・・。

が、8時間働いて感じたこと。
<いいこと>
・本当に創傷のケアが必要な患者さんばかり。傷がいっぱい見れてそれは楽しい。集中的に学ぶにはいい環境。

<どうかな・・と思ったこと>
・何も新しいことはなかった。つまり、頻度は違えど同じような創傷ケアの必要な患者さんはうちのフロアにもよくいる。
・ナースが日勤は3−4人。つまり毎日のように少ない人数の同じナースたちと顔をあわせる。いわゆる小家族。これって退屈??うちは常に12−15人のナースがいる。いわゆる大家族。決して退屈しない。
・創傷ばっか見てたら他のことにうとくならない?申し送りを受けた夜勤のナース、創傷以外のこと、けっこう知らなかったぞ・・。ま、若い人だったからかもしれないけど・・。
・うちのフロアは何でもあり。いっぱいひろーく(あさーくかもしれんけど)勉強できる。

ま、一日で判断するのはどうかとも思うけど、すごく移動したいと思っていた創傷専門病棟。期待外れというほどではないにしても、思ってた以上のものじゃなかったな・・というのが今日の感想。

帰り、自分の病棟に戻って、いつもの面々を見ると「やっぱここがいいな〜」と思った私でした。
ごちゃごちゃしててもきっとここが私の居場所になっているんだね。



■ 2004/11/20 (Sat)  BAR

今日は友達がやっているジャズバンドがライブをするということで行って来た。会場は日系のホテルにあるバー。
比較的近いところにあるのに、行ったことはなくこれが初めて。
一歩入ると日本のバーのようで、うわーなんかこんな雰囲気久しぶり〜という感じだった。
だんなと二人でこっちに来てこういうところに行かないので、今日はいい機会をいただいた。

バンドも全く素人っぽくなく、えー、素人の集まりぃ?と思うくらい上手だった。知ってる曲あり、オリジナルの曲あり、すごい練習量なんだろうなーと思った。

それを見ながら食べたり飲んだりしながらだんなと話していた。
こんな趣味があるっていいね〜・・・と。
私らの趣味ってなんだろう???
だんなは合気道。でも仕事が忙しかったらそんな全然定期的に行けてないし・・・。
私はというと、旅行?いや、全然行ってないぞ・・。ショッピング?そんなんも人並。音楽?全般的に好きだけどこれや!というほど超はまっているほどでもないかな・・。ハムスターを飼うこと。事実だけど、これって趣味?別にハム博士でもないしな・・。しゃべること?それは性分。趣味じゃないか・・。
うーん・・・。なんか趣味らしーい趣味がない自分に気づく。

ところで、今日は私が運転手だったので私はアルコール禁。
バーではノンアルコールのカクテルを頼んでいた。おかわりをするのに「同じもの」というと「ピナコラーダですね」といわれ、「はい」と答えた。その後そのおねえちゃんが「バージンですか?」と聞いてきた。私は即効「はい」と答えた。
(ノンアルコールという意味で)

だんなは質問にも驚きながら、即答する嫁にも驚いていたようだ。
意味が違うよ!!

しかし日系社会は狭い。
ひさびさーに会う友達がたまたまそこにいたり、知り合いの知り合いが友達だったり、なんだかいつもと違う輪に入ったつもりだったが、「こんにちはー。ひさしぶりですー」という挨拶がいくつかあり、改めて日系社会の狭さを感じたのでした。



■ 2004/11/24 (Wed)  久々のエキサイト

ずっと待っていた臨時休暇は昨日もらえた。でもやっぱ朝突然休みって言われてもなにしよ〜・・・と思ってしまう。とりあえず友達に借りている「ガキのつかい〜」を見ているとだらだらとしてしまい、結局あっというまに一日が過ぎ去ってしまった。(しかし、まっちゃんはほんまに天才やね。。。)

さて働きますぞ!と思っていたら久々にエキサイトする状況にでくわすことになった。
肝炎・腎不全・腹水貯留などなどいろんな疾患をもつ入院歴もかなりある男性50代の患者さん。突然胸痛を訴えた。その数分前にはかったバイタルサインはすべて正常値。

??なんじゃろな?と思い、手首の脈をとりながら心音を聞く。あれ、なんだこの音は???何が脈かわからない。。。
そう、すごーく早い脈のため、第一音と第二音が同じように聞こえているだけなのか、本当に早いのか一瞬判断がつかなかった。頻脈しかもイレギュラーときた。
マシーンで血圧、酸素飽和度、脈ともう一度確認する。
脈は170とでた。そしてつい数分前110/70あった血圧が70/40まで低下、そして酸素飽和度も87%と下がっている。
目がくらーっとするということで、血糖値も測定。57とこれまた低かった。
すぐドクターコール。ドクターは3回コールした後、20分後にやってきた。
同時にチャージナースにもコール。ヘルプを求める。ドクターが来るまでの間、チャージナースと、同じウィングにいた私の元プリセプターだったナースがかなりフォローしてくれた。
患者の意識レベルがはっきりしていたため、チャージナースは「コードブルーにするな、するな、したくない・・」と小さい声でめくばせ。そのめくばせが、大丈夫、大丈夫といってるようにも聞こえた。
体位を変え、酸素を開始し、デキストロースをIVプッシュし、その後すぐに生食をがつんとボーラスでIVドリップ。

ドクターがすぐ来なかったため、実は勝手にやっていた。これはキャリアのある彼女たちの判断、そしてドクターがきてすぐにこのオーダーを書いてと頼む。これで一応ドクターのオーダーのもとやったということでつじつまあわせ。
こういう瞬時の判断とか見ていて、やっぱかっこいいなーと思う。

すぐCCUにトランスファーすることになった。
ばたばたとしたが、なんか患者さんを無事送り届けると、達成感のようなものを感じる。
そこにいてくれたチャージナース、元プリセプター、そして看護助手さんとそれぞれに「Good job!!」と声をかけあってハイタッチする。
そんなことにじーんとする私。

こういうスピード感のある仕事っていいね。
毎日がこれはしんどいだろうけどね。
ERとかってこんなんかなー・・・。ちょっと行ってみたいと思ったりしてみるけど、今の自分ではまだまだかな・・。

ちなみに患者さんは敗血症によるショック状態?急性心筋梗塞?そんな疑いで転棟していった。何が原因だったんだろう。。



■ 2004/11/25 (Thu)  サンクスギビング

ここのところうちのフロアの患者数が低下している。とともに、ナースの数があふれている。というわけで、順番にMondatory Budgetとして臨時休暇をとらなきゃいけないという始末。働きたい人もたくさんいるので、かなりみんなの不満が高まってきている。

私はラッキーにもそのバジェットがおとといだったため、今日は回ってこず働けた。
今日バジェットを受けたナースは5人。一人から愚痴の電話がかかってきた、「最悪〜って・・・。」
そう、もともと今日祝日に予定を入れている人は休みを希望している。休みを希望していない人間は基本的に働きたい人が多い。だって、今日は時給が1.5倍になる日だから・・。
そしてフリーランチもついてくる。

今日は忙しくなかったし、まったりと食っちゃしゃべり、食っちゃしゃべりしながら時を過ごした。

早く帰る時間にならないかなーと思ってたら、シフトチェンジの直前に入院患者がやってきたため、急に忙しくなった。
ベテランナースがいう。
今日の夜から明日にかけて患者数が増えるわよ。みんな今晩のパーティで食べすぎたり飲みすぎたりするからねー。と。

帰りの道路はがーらがら。
みんな家でパーティーしてるんだね。お店も閉まってるところ多いしね。
うちはなにしようかな・・・。



■ 2004/11/29 (Mon)  買い物だー

最近の職場での会話では「ショッピングに行ったか?」というのが多い。どこがどれくらいのセールやってるとか、こんなのをこんな破格値で買ったとか・・・
そう、今アメリカはクリスマスに向けて歳末大セールといったところか、どこもかしこもこのサンクスギビングの後から一斉にセールを開始している。

周りの人から一歩遅れたが、今日月曜が休みだったので、私は今日一人でショッピングに繰り出した。
このあたりでは大きいショッピングモールだが、意外とすいていた。

だんなのシャツを購入。$16.95と値札に書かれていたが、$10.00の棚に並べられていた。(でもそれがただ1点紛れ込んでいる形で存在していたので、それはセールじゃないかも・・と心で思っていた)
レジに並んだ。レジ上に$16.95と出た。
しかしこれは$10.00の棚にあったと主張してみた。
ほんと??というような顔はされたが、その店員さん確認もせず$10.00と打ち直してくれた。
言ってみるもんだ・・・。
ひひひひひ・・・

化粧品を買った。今週うちの職場でのクリスマスパーティがあり、来週末だんなの会社のパーティがある。ドレスは前に友達の結婚式に着ていったのを着よう。が、そういえばその友達の結婚式でそれを着たとき、あ、口紅とアイシャドーの色があってない・・と気づいたことを思い出した。
買っておこう。

口紅とアイシャドーを買った。
$25以上お買い求めの方に無料でさしあげますというパッケージがあった。その中に買ったのとよく似た色の口紅とアイシャドーが入ってて驚いた。そんなことなら違うもの(基礎化粧品など)を買うんだった・・・などと考える私はせこい。
雨の少ないカリフォルニアなのに折りたたみ傘までおまけについていた。ありがたくいただいておこう。

パーキングでごそごそしていたらメキやん(メキシカン)がやってきた。窓をあけろ・・と。開けたらおいしそうなオレンジを切ってくれた。めちゃくちゃジューシーでおいしかった。
「あみーが、あみーが、5ダラー、5ダラー」
パイナップルもどうかと、大胆にもパイナップルを目の前で切ってくれ、それもくれた。おいしかった。
でもそれはいらないといった。でもひくにひけずとりあえず買う予定はなかったオレンジをたんまり買ってしまった。

帰りレンタルしていたビデオ(難波金融伝ミナミの帝王なんぞ借りてる私)を返しにいった。不覚にも1泊延滞していることにここで気づく。延滞料をとられた。これほど無駄なお金はない・・・。

今日のお買い物ゲーム、得したような、最終的にはそうでないようななんだかよくわかんなくなったが、しかしショッピングは楽しい。



■ 2004/11/30 (Tue)  忙しかったな〜

今日は深呼吸する間もないほど忙しかった。
朝いくと間もなくERからの入院受け。で、部屋は準備できてるって聞いてたのに、前の患者さんがでていったまま。ハウスキーパーさんを呼べども呼べども来なかったり。患者さんは2週間前に受けた手術の創が開いてじわじわ出血しているし・・。患者さん痛くてイライラ、私もイライラ・・・。

1人が退院、3人が転院。退院は楽チンだけど、転院は行き先によっては準備がある。また1人の患者さんは1ヶ月強とかなりロングタームで入院していたので、サマリーを作るのが大変。。

それでまた転棟でICUからの患者さんを受けることに。患者さんが運ばれてくる前にICUのナースから電話でレポートを受けるんだけど、その状況でもう患者さん死にかけてるやーん状態。そんな状態でよこすわけ??チャージナースに言いにいった。レポート受けたけど、患者さんすぐ逝っちゃいますよ、この状況じゃ・・。これでも私、受けなきゃいけないんですかね?とか聞いてみた。

ICUは"ICUでの患者死亡率"を下げたいから、そういう場合送ってくるのよね・・・。と。
うちのフロアはいいんですか?と聞くと、ま、うちはしょうがないよね・・と言われた。

そうか、受けざるを得ない。

思ったよりももっと死相のただよう患者さんが送られてきた。DNR、蘇生なしの患者さんなので、ついつい息してるか確認するだけで、何も細かいケアをする時間もなく、シフトチェンジになってしまった。申し訳ない・・・。でもしょうがない。。。

家に帰った。
ビザスクリーンの状況がオンラインでチェックできるんだけど、ようやく英語の試験「PASS」となっていた。よかった・・。あなたの点数うっそよ〜ん・・・と言われる前にCertificateをもらって逃げ切りたいところ。
先日厚生労働省からの英文証書が直接送られてないことを指摘され、ただ今やり直ししているところ。
先週送った申請書類に対し、厚生労働省から足りない書類があるとファックスが送られてきていた。これでいいか、念の為電話で確認してみる。なんと、過去にはない丁寧な対応で驚いた。「ICHPにはこちらから直接送付できますので、安心してください」とのことだった。
すばらしい・・・。
いやー、堅物のお役人ばかりじゃないんだねー・・・。うれしいことだ。ここで名指しで褒めたいくらいだ!


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