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■ 2004/02/03 (Tue)  うれしかったこと

昨日も今日もめちゃ忙しかった。私だけでなくみんな忙しそうだった。ベテランでいつも私をからかってくれる黒人のおばちゃんナースも今日は残ってチャートしてたくらいだからよほど忙しかったんだろ・・。

終わってから「あー、めっちゃ忙しかったです〜〜」って彼女に言うと、いつもふざけたことばかり私に言ってくる彼女が「よくがんばってるね。ずいぶん動けるようになったなーって昨日、今日とあんたを見てて思ったよ。」と言ってくれた。
どっちかいうといつもバカにされてるので(私はかわいがってもらってると思ってるけど)この人から褒められてることが意外だった。
「いやいや、まだまだです。言葉もまだまだだし・・全然・・」
とか言うと、「言葉に不自由してない新人でもできるふりしてミスを繰り返してる人はいっぱいいるよ。だけどあんたはいつも人に聞いてるしpretendしてないところがいいところ。言葉以上にあんたが理解して動いてることは見てたらわかるよ」と。

そうかな〜そうでもないけどな〜とかそんな言葉をもったいないと思いながらもなんだか褒められたことのない人から褒められてめちゃくちゃうれしくなった。
調子にのってはいけないし、ほんとドクターにため息つかれることもまだまだあるけど、でも単純に「がんばろっ!」って思えた。
さー明日もがんばるわよ。



■ 2004/02/04 (Wed)  突然お休み

朝5:20に電話がなった。この時間は決まって病院からだ。
え、でもなんで・・今日はONの日だよ・・。いつもは休みの日に出て来れないか・・という電話だけど・・・
はて??と思っていると、「一人あまってるから休んでもいいけどどうする?」という内容だった。

休む休む!!いえ〜い。
連絡をくれたチャージナースさんはBugetという言葉を使っていたが、さてはて「バジェット」ってなんじゃろか?
有給休暇?それともただ休みで給料減るだけ?
うーーーん。わかんない。

ま、いいや、とりあえず休みだ。寝るぜ寝るぜ〜

・・と思ったけど朝の8時から水道工事が始まった。
そういえば昨日から始まっている。たまたま昨日の工事中はずっと家にいなかったけど、今日は朝から早速水がとまった。最悪・・・。朝とめて夕方水は再開してくれるらしいが、この状態、どうも2週間くらいはつづくらしい。
はぁ〜っ、最悪・・。

もう終わってるだろーよ・・と外出から18時過ぎに家に帰るとまだ工事中。はー・・・。工事してるお兄ちゃん。メキシカンなんだけど、さっぱり英語通じない。しかし「Water OK 1hour」という単語を並べてくれた。
たぶん、あと1時間したら水が再開するということだろう・・
ということで、いまこれを書きながら終わるのを待っている。ごはんの仕度もできないぞー。

とかいってたら工事のおじちゃんとおにいちゃんが入ってきた。もしや・・・とは思っていたけどそのもしや、こんなにきれいにしてるのに(そうでもないけど)土足しかもきちゃなーい靴でどかどかと二人が入り込んできて、出て行った。
またしても最悪・・・。
あー、でも出入りしょっちゅうしてるようだし、いちいち脱いでともいえなさそうな状況・・・。(靴下だってきれいかどうかわかんないしね・・)

なんだか、これからしばらくの間、休みの日は窮屈な日になりそうだ・・・。



■ 2004/02/05 (Thu)  そうばかりでもないんですけどね・・・

痛い患者さんへの痛み止めの指示としてDemerolという薬がオーダーされていた。
オーダーのされ方の一例としては
Demerol 50mg IV Q4H PRN for pain
とかそんな感じが普通。
なんのことかわからない人のために一応解説をつけるとDemerol 50mg 疼痛時 IVにて4時間間隔で使用可・・って感じかしら。(なんかスムーズでない日本語だけど)

ま、それはいいとして、この患者さん、痔ろうで入院してきたんだけど入院は初めてで病院のことひとつひとつにとても質問あり。だけど日本びいきのとってもいい感じのおじさん。

Demerolがすっごくこの人の痛みに効いたようでとても感動してた。
痛みが消えたよー。ここしばらくでこんなに痛みから解放されたの初めてだよー。と。
で、これは一般的に一番強い痛み止めか?と聞かれたわけだ。

いや、人によるかなー・・・。一般的にモルヒネが一番強いとされていますが。
と答えてみた。
だけど、この薬、それにダイローディッド(Dilaudid)という薬も一般的に強い痛み止めとされてよく使われていますよ。と付け足して答えてみた。

どうもおじさんは順位づけをしたいらしくモルヒネが一番でこの薬が次なんだね・・・
とか言うから
「いやそうばかりでもないんですけどね・・・」
と答えようとした。
が、その言葉がどうしても英語で表現できなくてものすごくつまってしまった。
なんていえばいいんだ???
私の頭の中は日本語で「そうばかりでもない、そうばかりでもない・・」と繰り返しながら、ぐるぐるめぐって自分の知ってるワードから言葉選びをする作業に追われる。

で、結局見当たらずあまりの沈黙はいけないと焦り「Yeah...sometimes..」
とか適当な言葉で尻すぼみな会話になってしまった。
ま、たぶん流れからそんな大したことじゃないんだろうけど帰りに(なんて言えばよかったんだー)とか考えていた。

ふっと浮かんだ。as well asとか使えばよかったのか??
Demerol can work for pain as well as Morphine for some patients.
とか?
うーん、なんでこんな稚拙なんだろ・・。書くとよけいそう思っちゃう。
誰か自然であまり難しくなくいい表現のアイデアある方、ぜひぜひ教えてください。



■ 2004/02/07 (Sat)  はじめての死

受け持ちの患者さんの一人が私のシフトで亡くなった。
めちゃめちゃあっけなかった。80歳のおばあちゃん。
血圧が70/40で前のシフトより引継ぎ、自分のシフトでは測定不可。呼吸も酸素15リットルでようやくSaO2が安定。こりゃ次のシフトまでは持たないな・・・と心の中では覚悟してた。

で、しばらーく朝からその患者さんにつきっきりになっていたけど、低空飛行でそれなりに落ち着いてるということで他の部屋へ行った。で、他の患者さんのところにいって戻ってきた。ほんの15分か20分くらいしかたってなかったけど、すでに心拍測定不可になっていた。
最後大きく息を吸い込むように呼吸してピタッとすべてがとまった。
午前9:50だった。
死の時間の宣告は日本ではドクターしかできないけど、ここではナースができる。
心拍、瞳孔を確認して私が亡くなった時間を指定した。

家族への連絡、ドクターへの連絡、ペーパーワーク、そしてカテーテル類の抜去、そしてCNAによる体の保清と追われた。
でもとてもやすらかな感じだった。家族も連絡してすぐ来たが、長い闘病生活の末・・という感じですっかり受け入れられてる様子だったし、ドクターもたまたますぐ来たし、ペーパーワークもチャージナースが手伝ってくれたし、CNAも私なんかよりこれからどうするこうするとよく知っているし、みんなのおかげであっさり病棟からお送りすることができた。

この患者さんのこと今朝からのほんの数時間しか知らないし、思い入れがないからかな・・。悲しいとかそういう気分じゃなかった。
あれ、死ぬってこんな感じだったっけ・・。冷たくなっちゃったね・・なーんて体をきれいにしてもらったあとのご遺体をさわりながら思った。

ここに来て半年。初めて自分の受け持ち患者さんが亡くなった。DNR(蘇生しないでっていうのにサインしてる)患者さんでよかった・・・。



■ 2004/02/09 (Mon)  同じ状況にいたら・・・

同じ時期に入った白人のきれいな顔した新人ナースLちゃん。彼女の患者さんがコードブルーになった。自分のフロアにコードブルーがでるとフロアは騒然とする。

私も何もできないなりにかけつけた。周りに言われるままに心電図にモニターをつなげたりする。
あとはよくわからないときは邪魔にならないように後ろにさがっておいた。

コードブルーでは心肺蘇生チームがだーっと数分の間にかけつけてくる。受け持ち患者である患者さんの状況を皆がそれぞれLちゃんに聞く。彼女が軽くパニックになっているのが見てわかる。彼女はその場にいないといけないのに、なぜか部屋をでていってしまったりするもんで、なんだか「L!」「L!」とみなから叫ばれる。
聞かれていたのは患者さんの既往、特に心臓のこととか呼吸器系のこととか。彼女は患者さんのインフォメーションシートをめくりながら「たぶんこうこう・・・」と説明をしていた。必死さがとても伝わってきた。

とてもその状況、ひとごととは思えなかった。
私が彼女だったら、きっと彼女以上にパニクってたと思う。自分の受け持ちの状況を頭の中でそんなに整理できていない。忙しいときは既往がどうだとかこうだとか詳しいことを読めないままで目の前の仕事に追われてるときも多々ある。
これではいけないんだー・・・ってなんだか一緒に落ちこんじゃったわ・・・。
100%自信をもって「今の私にはうまくこういう状況に対応できません」といえる。(そんなことに自信をもってどうするんだ・・)

ひとごとながら、私にとってはとてもひとごととは思えない一事件だったのでした。



■ 2004/02/10 (Tue)  レッスン

来月のIELTSの試験に向けて4回ほど個人レッスン(スピーキングのみ)を申し込んでみた。実は前回の試験までにも4回ほど受けてたんだけど、今回もまたしつこくお願いすることにした。

どうもLAにもIELTSのセンターが1月から新たにできたらしいけど、電話の対応がいまひとつ私にはしっくりこなかった。First Impressionがいまいちといいましょうか・・。
で、遠いけど、前回個人レッスンを受けたとき、先生とか教えてくれることとかの感じがとてもよかったので、サンディエゴの学校までクラスを受けに行くことにした。

今日、その4回のうちの2回目だった。
いやー、10:00からだったんだけど、平日の405(フリーウェイ)は死ぬねー。サンディエゴまで着かないわ・・と思うくらい渋滞してた。
結局40分遅れですんだけど、Irvine付近までで軽く1時間以上経過して20マイルちょいしか進んでないのを見て気が遠くなったよ・・・。

ま、渋滞を超えるとあとはすいすいだった。
右手に青い海がキラキラときれーいに果てしなく広がるのが見えて、半そでで十分なくらい日差しが強くて、窓からの風も気持ちよくて・・そんな中時速120-130キロで走る後半のドライブは快適だった。

でクラスでは・・・。
いろいろこまかーい部分を先生が逐一指摘してくれる。
どうも私の発音がだめらしい。ひとつひとつ言うと言えるんだけど早くというか普通のスピードでちょっと長いセンテンスになるととたんに文法も発音も乱れるらしい。
LibraryとかRelativeがだめと今日も言われた。LもRも単独では言えるけど、二つが混在する単語はどうも口がこんがらがってるらしい。試験ではその単語を使わないようにしろとか言われる始末。。
あと文法もだめだめ。どうしてそんなに言葉の順序が乱れるのか・・って聞かれてもこっちが聞きたいっつうの。

実は前回のクラスのとき、こないだ(12月)のテストの点数は「6」(7必要なところ)だったんだけど、どうして6だったのか内訳を教えてくれた。
語彙の数は大丈夫らしい。流暢さ、そして文法、そして発音この3つのうちどこか1つをもうワンポイントあげると7に到達すると教えてくれた。
あとほんとちょっとのところにいるからね!
とこないだのレッスンの最後に言われたが、今日帰りに言われたのは
「Don't relax..」と。
そう、こないだのレッスンの先生の言葉に安心してかなり気を抜いてたのは事実。いやーちょんばれですなー。

次の試験ではなんとかパスしたい。
こうして日記に書くのも自分にプレッシャー与えそうでちょっと実は怖いんだけど、渇を入れるためにも書いてみようかなーなんて思ったのです。
がんばらねば・・・。同じような状況の人、Study Buddyになって〜。



■ 2004/02/13 (Fri)  友達の入院

昨日仕事終わって携帯にメッセージが残っているので聞いてみると「わけあって入院しました」と友達からの意味深なメッセージ。
なんで??
彼は賢いのが唯一のとりえと自分で言ってる一風変わったかなり面白いキャラクターの持ち主。
早速電話をかけてみた。私の働いている病院の近くの病院に入院してることがわかったので、行ってみた。

同世代では最も「患者姿が似合うで賞」を差し上げたいくらいいい感じで弱っていた。

トイレから戻ってきた彼、IVがちょっともれてきているのを発見。歩いてナースを呼びに行こうとするので、「ちょっと待って・・ナースコール押してみて、どれくらいでナースが来るかみたいから・・」と意地悪な私。
予想通りかんなりピンポンピンポンなり続け、だーいぶしてから音声で応答あり。その対応悪すぎ。
日本語でいう「どうなさいました?」とかとは到底程遠い声色&口調。
ちょっとうっとうしい感じの口調での「なに?」っていうのが雰囲気としてはあってるかな・・。
それからやっとFIXしに来てくれた。
ふーん、なんかやっぱ自分が動いているのと、こうして患者サイドから見るのとでは違うよねー・・。
個室だったってのもあるけど、他の患者さんで忙しいナースというのがあまり想像できない。どうしてこのナースはすぐこの部屋に来てくれないんだろう・・とか思っちゃう。
忙しさを見せる必要はないのかもしれないけど、看護婦さんって忙しいんだーて見てわかるほうが納得できることもあるのかなーとか・・。私には異様に待ってる時間が長く感じたけど、患者さんや家族はいつもこんな感じなのかな・・・。

ま、そんな彼、検査の結果なんともなく、とりあえずは小康状態ということで今日退院になったみたい。よかったよかった。

そんな彼を通して違う病院に侵入することができ、ちょっと違う角度でナースの動きなど見れて私てきにはとても新鮮で有効な時間だった。(彼には悪いけど・・)
なかなかよその病院、しかも病室まではのぞくチャンスってこういう機会でもないとないからねー。



■ 2004/02/16 (Mon)  バグナース?

今日、朝いちの話。
2人部屋の奥の患者さんのバイタルサインを測定していた。すると、手前のベッドの患者さん(かわいらしいおじいちゃん)が「あれはなんだろか・・?」と私の近くの地面を指差して聞いてきた。

ぎゃっ!
ごきぶり・・・・。

茶色くてでっかいの・・・。
びっくりのあまりフリーズしてしまった私・・・。
だめなんです、きらいなんです、「No way!!!」

どうして病院にいるんだよー。どうして5階にいるんだよー。
「どこから来たんだろ・・・」とボソッというと、そのおじい「あんたについてきてた・・」と。
うそつけー。
「ちみの食べこぼしのせいだよー!」と心の中で思う私。

早速掃除のおばちゃんに頼んでとってもらった。
興奮のあまり忙しいところ申し訳ないがいろんなナースに報告。「どこにでもいるわよ・・」「え、ここでは見たことないよ・・」と意見はいろいろ・・・。
ま、ともかく、ごきぶりにとかく縁のある私はここでも対面することとなりました。

次にその部屋に入っていったとき、そのおじい、私のこと見て「あ、Bug Nurse・・」と。
お、うまいこというねーと一緒に笑ったが、考えたら失礼な・・・。このおじいめ・・・。
でもかわいいから許そう。



■ 2004/02/17 (Tue)  ICU送り

5人のうち、一番落ち着いていた患者さんが午後になって急変した。
透析が始まって45分ほど経過した段階で、急激に呼吸苦、胸痛を訴えてのたうちまわるようにあえぎ苦しみはじめた。
今日の透析ナース、いい人なんだけどいつもちょっぴり頼りないなーと思う人で(って私に言われたくないだろうけど・・自分のことは棚においておいて・・)、私にいろいろヘルプを求めてくる。
ま、もちろん受け持ち患者さんだし、私のResponsibility範疇なんだけど、少なくとも私よりはしっかりしててーって思った。
血圧は150/80台。呼吸数が44回/分、そしてSaO2が83%まで低下した。酸素をマスクに替えて10Lにもっていってもなかなかすぐには酸素レベルはあがらない。
胸痛?上腹部痛?それがなんだかスパニッシュスピーカーのためうまくコミュニケーションがとれない。
メキシコ産のナースを呼んで通訳してもらった。でも患者さん、苦しんでてちゃんと答えられない。どんな痛みか聞いても「あー」とか「うー」とかで・・・。
といってる間に担当の先生がすぐ来てくれた。
「たぶんPE(Pulmonary Embolism:肺塞栓)」ということで採血、レントゲン、心電図、呼吸器ドクターへのコンサル、痛み止めの薬のオーダー、そしてICUにトランスファーのオーダーがでた。
急激に忙しくなった。あれやこれやとやること多し・・。

PEか・・・。聞くとそうかーなるほど・・と思ったけど、その患者さんの突然の変化の状態を見て、初めてこういうケースを見たというのを言い訳にして、PEというのが自分の中ですぐ出てこなかった。。自分の推察能力ってまだまだだなー・・・って思った。
透析とどう関係あるんだろ?え?とか考えてた。
あとあと聞くと透析ナースはこの患者さんが明日OPを控えているから透析カテを使う前にヘパリンを用いなかったということがわかった。(いつも使うのが普通なのか?それさえ私は知らないが・・・)
だから塞栓が飛んだんじゃないか・・と。
PE以外に考えられる他の原因として、透析のスピードについていけなくてこういう状態の起きる患者さんもいるとか・・。
ま、このへんはドクターも推察でこの患者さんが結局PEだったのかどうなのかはわからないまま帰ってきた。

目の前で起きる急変。怖いねー・・・。

大変だったけど、自分がそこにつきっきりの時にいろんなことをカバーしてくれていた周りのナースにあとで気づいた。なんかチームワークみたいなものを感じてうれしかった。



■ 2004/02/19 (Thu)  看護学生さん

今日は私に2人の学生がついた。いやーん、やめてよー。。・・・とかいいながら彼らにはちゃんとインストラクターがついている。そして彼らがいるとバイタルサインとかは測ってくれたりするし、何より患者さんをマークしてくれてるということでどこかしら安心な部分もある。

二人のうち一人は物腰やわらかいおじさん。ちょー長身のおじさんで私と話すときは半分に折れ曲がりそうな勢いで顔の位置をあわせてくれていたとてもいい感じの人。
で、この人はいいとして、もう一人の若い女の子。彼女がやたらと自信家に見えた。最初、深夜から申し送りを受けるときもふんふんとすごくわかっているような反応。(すごいな・・)と最初は思ったし、なんか逆にこっちが試されてるようで一緒に動くのちょっといやだなーとか思っていた。
「薬のことは全部やります」・・と言ってきた。薬のボックスのあけるコード(アクセスナンバー)はあるか?とか、これはどうするか知ってるか?的な質問というか確認をしたら「昨日やったからわかる」という感じで自信満々。彼女の心の中は知らないが少なくとも表情はそんな感じ。

血栓防止に使うヘパリン0.5CCの皮下注射も自分がするというのでじゃあよろしくね・・といった。
が、準備しているのをちらちら見てると5ccのシリンジをもってきている。・・・「???」
が、何もいってくれるなという背中を感じる。でもやっぱ、ちょっと聞いてみよう。
「これを使うの?」と聞いてみた。
「そうです」・・ときっぱり。むしろどうしてそんなこと聞くの?といった表情。
「ヘパリン0.5ccだよ。これ大きすぎると思わない?」
「これで吸い上げるだけです。」
「???」・・彼女の言ってる意味がわからない。
とりあえずどうするつもりかもうちょっと見てみよう。
やっぱりいざヘパリンと5ccのシリンジをもって考え込み始めた。
「もっと小さなシリンジがあるの知ってる?それを使ったほうが正確に0.5がわかるよね」とやはり放っておけず言ってみた。
「え、でもーこれでも入るし・・・」と言い訳ちっく。

あ〜〜〜・・・もう・・・・!!!(いらいら・・・)

1ccと2.5ccのシリンジをとりにいって彼女に見せた。
「あ、こんなのがあったの知らなかった。インストラクターはさっき10ccのシリンジを使っていた。」とか言う。
それは違う薬に使ってたんでしょ!と心で思いながら、彼女の全く素直じゃない反応にいらいらする私。

どこでもいるんだなーこういう人。何言っても「でもー・・」「でもー・・」って人の話を聞こうとしない人。
ぜーったいこういう態度だと損するよ。
自信家って怖いなー。いや、自信家は要注意ですね。
「人の振り見て我が振り直せ」ってことですかね・・・。彼女はきっと損してる自分に気づいてないだろうしね・・・。



■ 2004/02/21 (Sat)  モデル

数日前、フロアのマネージャから土曜日にジョブフェアがあるがそのモデルになって・・・と頼まれた。どういうことするのか?と聞くとニタッと笑って「スクラブ(ナースのユニフォームのこと)を着て舞台の上を歩くだけ・・」と。大丈夫大丈夫・・といってそれ以上のインフォメーションをもらえず・・。
他の人に聞いても、シニアの人たちはなぜか大笑い。
なんかわかんないけど、どうやら当たりくじというよりははずれくじという感覚だけは感じていた。ま、私、基本的に文句いわない人だからねー(職場では・・)。だから頼まれたのでしょう・・くらいに自分では思っていた。

で、今日。勤務の日なのにいつもの朝7:30ではなく10:00に来てくれたらいいからねーと・・いうことで4連勤の3日目としてはかなりありがたいお言葉。

行ってみてやってみてようやくどういう役割を頼まれたのかわかった。そのモデルとはその中のちょっとした息抜きチックなアトラクションとしてある「ファッションショー」に登場することだった。

会場は病院内で一番広いホール。12ほどの円卓で各テーブルに10人が座れるようになっており、その各円卓にはきれいな花や飾りが施されていた。お皿やナイフ、フォーク、ナプキンなどはまるで結婚式の披露宴のようなセッティングだった。食べ物、飲み物取り放題。しかもめちゃおいしいメキシカンフードがメインだった。その円卓全体を取り囲むように各病棟がブースを作っていて、集まってきた学生さんたちをリクルートするというしくみになっていた。

ファッションショーっていったって、モデルど素人のナースたちがスクラブ着て登場するだけ。ぜんぜん気取らなくってよくって勝手に好き放題ふざけてもよし、調子に乗ってもよし、音楽にあわせて会場をぐるっと歩いてくれたらいいというものだった。
120-130人の前を歩くわけだからかなりこっぱずかしいといえばはずかしいけど、かなり楽しかった。
6人のモデルが前に出揃ったあと、司会の人が一人一人を紹介してくれた。どこを卒業したのか、いつ卒業したのか、なんでナースになろうと思ったのか、趣味は何か?新人ナースへ一言・・など。それは全て司会の人がすでに渡してある情報をもとに上手に話してくれた。「こうしてうちの病院はインターナショナルなのよ・・」というのを司会の人は強調していたように思えた。

ま、それにしてもなんと派手なジョブフェアでしょ。アトラクションのひとつでメキシコ旅行が当たっている学生さんもいたし・・。これが日本でいうところの「病院説明会」というものだとしたらその派手さやお金のかけ方は桁違い。私が日本で学生時代経験した病院説明会は会議室みたいなところに座ってプリントが配られて、まるで授業か講義を聞くような堅苦しい感じだったけどなー。考えたらやってる趣旨は同じなんだよねー。病院の説明を受けたり、福利厚生の話があったり、勤務体制の話があったり、質問の時間があったりなど・・・。
でも全く別物に感じたわ・・。アメリカの他の病院もこんなのかしら・・。うちの病院が金持ちなの?
ま、よくわかんないけど、他セクションの人とも顔見知りになる機会になったし、おいしいものも食べれたし、遅く始まって早く終わったし、普通に病棟で働くよりもうんとおいしい役割をもらえたと超満足な私なのでした。



■ 2004/02/25 (Wed)  友達が来た!

つい先日、久々の友達から連絡があった。NCLEXに合格し、うちの病院に就職が決まったみたい。で、聞くとなんと同じ病棟!!
やったーついに日本人仲間がうちの病棟に来たー。

で、今日は彼女はオリエンテーションでクラスをとっていたようでお昼休みにちらっと会うことができた。
最近入った男性のナースで日系5世の人もいる。(彼はそもそも名前は日本人だけど完璧アメリカ育ち。日本語は片言。)
でもそんな3人がお昼話しをしていて、なーんかわかんないけどうれしーい気分を感じた。

彼女は夜勤になるようで一緒に働くというわけじゃないけど、それでもこれからいろんな話ができそうで楽しみ楽しみ。



■ 2004/02/26 (Thu)  シンポジウム

こないだモデル(もどき)になったときに上の人たちと話す機会があった。そのときたまたま私はWound Careに興味があるんだーというような話しになった。で、うちの病院が主催のWound Careのシンポジウムがちょうど来週あるから行っておいでと勤務時間に行く許可をいただいた。それが今日だった。

もう、一言で「感激」だった。。。。
すばらしい!!
何が?って、それがまたおばちゃんみたいなことを言い出すけど許して。

まず場所。病院から少し離れたところのホテルであった。会場はその中のホールで、これまた例えが貧困だけど結婚式の披露宴のような円卓がずらーっと並んでいて天井はきれいなシャンデリアで・・・と、とにかくきれいで広くてセッティングが行き届いていて驚いた。

そして朝食。お好きにどうぞって感じで好きなだけデニッシュやらマフィン、ベーグル、クロワッサンにジャムにバターにオレンジジュースにコーヒーにフルーツに・・・とそりゃおなかの前にまず目が満足するようなセッティング。

で、受付。会費として支払っていた20ドルは院内の職員なら返却されるということで思わぬお金が戻ってきた。
そしてひとりずつにファイルをくれるんだけど、それが全部カラー刷りでスピーカーたちの使用するスライドがコピーされてある。(Power Pointのやつね)
ひょえ〜〜〜金かかってるな〜〜・・と最初から圧倒されっぱなし。

内容も充実していた。スピーカーは内分泌のドクターで主に糖尿病のこと、そして足ドクター(日本にはない分野だけどPodiatryという分野がこっちにはある)から足のケアの話、そしてWoundにNegative Pressureの治療をとりいれているがそういう物品を扱う会社のいちナースのいろんな症例のお話、お昼をはさんで内科のドクターからの一般的なWound環境や治療の話などがあって終わりだった。
閉鎖湿潤環境が褥瘡にいいんだ・・という話やイソジンじゃなく生食で消毒は十分とかそんな話は日本でもさんざん聞いてた話だし、そんな話にふんふん言ってるアメリカのナースもいたので、日本のレベルも全然いけてるじゃーんなんて心の中で思ったり・・・
ま、でもアメリカならではの足のアンプタの話や新しい治療の話(Negative Pressureや酸素療法など)は興味深かった。
久々の座っての講義、眠くなるかなー・・とガムを持参で臨んだにも関わらずガムを食べるチャンスはなかった。

その他、休憩時間に通路にあるWound Care関係の業者さんからボールペンやらメモ帳やらもらえて喜ぶ私。そんなもんがとてもうれしい。
お昼も座ってるだけでホテルマンがサラダからメイン、ドリンクにケーキまで、席にサーブしてくれていい気分。
またETナースさんたちにいつか院内にあるWound Care Unitに移りたいと考えてることなど、ちょっとアピールする機会があったり・・・。

まー、なんとも至れりつくせりな・・・。
これが勤務時間帯(つまり今日の分も給料がもらえる)で、会費なしで、しかも今日1日でナースのランセンス書き換え時に必要なContinuing Educationの単位6単位がもらえるという、なーーーんともいろんな意味でお得感たっぷりの1日なのでした。
スタッフの教育にこれだけ金をかけれるのはすごい!この病院選んでよかった〜・・・なんて改めて思う1日でした。



■ 2004/02/27 (Fri)  労働許可がきれる!?

私とだんなの労働許可は5/29までとなっている。再申請にも時間がかかると聞いてるためけっこう前から弁護士さんに相談はしていた。でも申請してから最悪90日して移民局に並べばもらえるから・・と弁護士さんからの反応で「なーんだ焦ることもないんだ・・」と呑気にかまえてしまっていた。
そんな私がばかでした・・・。

気がつけばもう4ヶ月前という2月上旬。あわてて弁護士さんに依頼のメール。でもすぐにレスが来るわけでもなく、なんとなく待つ毎日。そんなこんなで結局書類が揃ったのは2/14。で、弁護士さんからは2/18に送付したと連絡があった。
なんでも今日と思って相手が明日動いてくれるわけじゃない。
こうして思わぬタイムロスが生まれる。
それはこれまでのアメリカ生活でじゅうじゅうわかってたはず・・・。

そしてあさっての日曜に、期限ぎれから逆算して90日となる。まさに今日の段階で移民局から受け取ったという通知も来てない状態。これじゃ最悪90日たって移民局に並べば・・・という最悪のシチュエーションにさえ至らない!!
やばい!!!
病院からもだんなの会社からも通知は来ている。
病院からのレターでは「その日までに有効な労働許可を出せなければ職員ではなくなる」というような内容。。え、それって解雇??
なーんて焦ってたら今日はスーパーバイザーに呼び出された。人事からあんたの労働許可の期限切れの心配の通知が来ているけど大丈夫か?と・・。
私どうなるんでしょ・・・もし労働許可が届かなかったら・・・と聞いてみた。とりあえず労働許可がない間は働けなくなることは確からしい。解雇されるかどうかはお茶をにごされた。きっとスーパーバイザーもわかんないのかな?大きい組織は概してこういう状況にフレキシブルではないのは察しがつく。

やっぱ1日足りとも逃したくないので、なんとしても期限内にとる方法はないのか・・と弁護士に今日もだめもとで電話してみた。
2/18に送った書類がいつ受け取ったのかの日にちによって状況が変わるからとりあえず移民局からの通知まちしかない・・と。

そっか・・・今のところNO CHOICEなんだ・・・。
とか思ってたら夜7時、友達から電話があった。たまたまそんな話しをぐちってたら彼女は自分で再申請をオンラインでしたという。で、オンラインだとその日に受理したという通知が受け取れるらしい。じゃあとりあえず弁護士からの書類とだぶっても今日自分でオンラインで申し込んじゃえば、今日はぎりぎり92日前だし、・・ということで期限ぎれはまぬげるか。。と、だんなに相談。
すぐに動こう!とあわててお互い家に帰ってパソコンに向かう。

で、オンラインで画面を進めながら思った。
弁護士との書類とこのオンラインとでダブると何か不利益なことが起こりはしないだろう・・・。
心配になりだしたらそれがとまらなくなった。
今日の日付で申し込むにはあと4時間しかない・・・。弁護士事務所に電話をしてももう誰もいない。
誰に相談したらいいのか、私たちはどうすればいいのか・・・。二人で真剣に悩んだ。

ふと日系の雑誌が目に付き、そうだ!これだ!・・と24時間無料電話弁護士相談というのに急いでかけてみる。
いやー、救いの神はいるものです。
しゃべりだすと気のよさそうなお姉さん。「いやー大阪?どこー?」なんて関西弁で話しはじめてくれた。同郷はこういうときすんなり会話の距離を縮めるのでうれしい。
セカンドオピニオンを求めたい。金は払う・・・といって話しすること40分。パラリーガルの資格をもつというお姉さんはあくまでも意見するだけだけど・・といろいろ知恵を貸してくれて、お金はとらないといって電話を切った。

それによるとINSをややこしくさせるようなことはしないほうがいいと。つまり、ダブって書類を提出することは避けたほうがいいだろうと。とりあえず月曜に弁護士さんにもう一度相談して最悪のオプションを一緒に考えてもらえと。その案としては90日が来なくても病院や会社からの書類などを持ってこれが切れると困るということを移民局の行列に並んで担当官に話してすがってみる。あとは移民局に弁護士を連れていって説得してもらう。
いずれかで絶対とはいえないが、おそらく大丈夫なんじゃないか・・・と。

とりあえず専門的な前向きな意見が聞けてほっとした。めちゃめちゃありがたい意見だった。
まだまだ安心する域ではないけど、まだチョイスは残されてるんだ・・ということで少し安心。とりあえず月曜に弁護士さんにもう1回相談してみよう。

あーしかし、弁護士事務所はオンラインでできること知らんのかねー。知ってたとしたらなんで教えてくれんのかねー。で、オンラインで見て思ったけど、なんでこんな簡単な書類に書類作成料で400ドルもとられるんかねー。なんでその友達のように自分でやってみるというチョイスが私の中にはなかったんかねー・・・。
なんともこれをすべて導いたのは自分の責任で責めどころがないのが痛いところ・・・。
でも思った。
弁護士さん、いい人だけど、所詮人ごとなんだよねー。ちょっとがっくり・・。
パラリーガルのお姉ちゃんには感謝。ありがとう。

ほんとアメリカで移民として合法で働くのは大変なことだ・・・。早く安定したステータスを得たい・・。なんか今日はこれを痛切に思った。

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