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■ 2005/12/05 (Mon)  スケジュール


クリスマス〜お正月にかけてのスケジュールが先日やっとでてきた。うちはけっこう早くにスケジュールができあがるのに今回はなかなか出てこなかった。みんながいろいろ希望してスケジュールを作りにくかったのかな。。。

たいてい毎月希望通りに入れるのに、今回はちょっと変えられてた。しょうがない、みんな休みたい時期が一緒なんだもん。そしてユニットでは私が一番新人だ。セニョリティーが優先権をもつ。(ここでも日本と同じような年功序列制度があるのだなぁ)
しょうがない、働こう!と、わりきれればいいんだが、頭の中で組んでいた予定がくるうはめになるとがっくりする。そして誰かに代わってもらおうと今日はいろいろアプローチしてみたが、みんなクリスマス前後は代わりたくないんだよね。。。
当然か。

ふたつの病院をかけもちすることで、12月は21.22.23そしてイブが唯一休みで25.26.27.28と勤務。
なんか悲しすぎる。。。。
これが8時間勤務ならまだしも、12時間勤務だと日にちがぶっ飛ぶんだよな〜。。。
どこかでずる休みしようかとたくらむ気持ちもありながら、そうすると自分の有給時間をそのためにつかわなきゃいけない。でも有給時間はそんなに思うほどたまっていない。来年のバケーションのためにおいておきたい。だからできるだけ休みたくない。
困った。。。

正月前後は少しマシな勤務だが、正月は仕事だ。
今回のホリデーシーズンの勤務はなんかはずれくじ。希望をきちんとしなかったこととかは自業自得だけど・・・。

・・とまあ、スケジュールをながめてはしょんぼりするこのごろ。
一旦仕事にでてしまえば一日はあっという間に過ぎるからいいんだけどね。「あー、明日も仕事か・・早く寝なきゃ・・」という瞬間がイヤなのよねぇ。。。



■ 2005/12/06 (Tue)  ひさしぶりに涙


韓国ドラマを見て涙したり、しょーむない日常でよく泣く私だが、久しぶりに今日は病棟で涙を見せてしまった。

Breast reconstruction(乳房再建術)後の患者さん。(右乳房の乳がんで4年前に切除。その後再建術を受けるが右左のバランスが悪く、今回はそのバランスをよくするためにメインは形成外科的な目的での入院だった。もともとが大きすぎたため、小さいほうにあわせるという・・そんな人もアメリカにはいるのですねぇ・・。)

Plastic Surgeonでちょっとやっかいなドクターがいる。やっかいとは前から聞いていたが過去数回接した際には何も感じなく、みんなの評価を「そうかな〜???」くらいに思っていた。
今日は見事にやられた。
ドレーンの量を見て、どうして私(ドクター)に報告しなかったのか?とすっごいイヤミに言われたことと、患者さんが飲んだり食べたりできていたし、IVが邪魔で動きがとりにくいとのことで私の勝手なジャッジメントでIVをとめていたことにドクターはご立腹された。

なんですっごいねちっこく言われてるのか最初はわからなかった。そんなにEmergencyなことなのか???と思いながら私の顔はおそらく「はぁ〜??」というような顔でふてぶてしかったと思う。
だからか、ドクターもさらにかぶせるようにイヤミを言ってきた。ドクターのオーダーなしでよくやってくれたね・・というような感じ。ナースはナースの範囲のことをやればいいんだよ・・的な感じ。で、ついでに患者から退院後の質問があったので間が悪いかな・・とか思いながら、いやドクターに聞くチャンスを逃すまいと思って質問すると「そういうことは私から患者に話す。どうして君に言わなきゃいけないのか」といわれた。
がっくり。。。
っていうか、むしょーにむかついた。
何?この状況??

怒りを抑えながら患者のところに行きIVを再開。患者は「水を飲むからIVしないでー。これがあるとないとでは自由度が違うの・・」と言う。「そうですよね、すごいわかります。でもドクターのオーダーなんです。これで私今怒られたので・・」と患者に言う私。(あ〜私も感情的になってるなー)と自分でわかりながら表情を普通に押さえようとするのでもう精一杯だった。

他の患者から呼ばれたりして、しばらくナースステーションから離れていた。その間もずっとドクターが私に言ったことを思い出してはすべてが理不尽だと感じてむかむかきていた。あー誰かに聞いてもらおう・・と思ってナースステーションに戻った。
そうしたら他のナースや看護助手さんが実は一部始終見て聞いていたようで向こうから声をかけてきてくれた。(ドクターと話しているときは私は周りのことが一切見えてなかったが・・・みんな見ていたのね・・恥)
ベテランナースが開口一番に「ごめんねー。レスキューできなくて・・・」と。そしてそこにいた4人が口々に「あの人はああいう人だから気にしなくていいのよ」「たいていみんなが過去にあの人に泣かされてきたの」などなど・・・。「一生懸命やってるあなたをあんな風にいうのは許せない」「あのドクターはほんとクレイジーだ!」など言ってくれたりハグしてくれたり・・・。
その状況に甘えてしまった。自分の緊張の糸がぷつっときれた。その瞬間、だ〜っと涙があふれてきた。

その後、スーパーバイザーにもそのドクターとの間にこういうことがあったということを話しておいた。
そのスーパーバイザーも若かりしスタッフナースの頃、あのドクターには冷や汗をかいたことは何度もあったと。ともかく理不尽なあの人は昔から変わらないから、あの人の患者さんをもったときはとくにオーダーの内容には気をつけなさい。事後報告ではなく、いやがられてもコールして聞いてからすべてチェンジするようにしたほうがいいと。大事なことはあなたがあの人をハンドルする方法を学ぶことだと。
そう言ってくれた。

時間がたって気持ちがおだやかになれた。
12時間勤務だと前半に起きたできごとは遠い昔のことのような気持ちになることがある。
今はすっかり気分もいい。でもあのドクターの性質は忘れないようにしよう。
そして優しくしてくれたみんなの気持ちも忘れず、どこかでお返しできるようにがんばろう。



■ 2005/12/07 (Wed)  いろいろな患者さん


昨日は涙の話で終わってしまったが、昨日はその他フシギなというかめずらしい状況の患者さんたちを受け持った日だったので書き残しておこう。

ひとりは19歳の女の子。乳首ピアスを1年くらいつけていて、今回妊娠したのが発覚したので外したらそこから感染して片方のお乳が膨れ上がって真っ赤かになって、排膿するために切開手術を受けたという。
かわいそうだな・・と思ったのはちょうどWound Roundの日で30人くらいのドクターやCo-workerたちにお乳をのぞきこまれたり周辺を触れられたりしたこと。この状況はうちのフロアでは普通のことだけど、おっぱいという場所が場所だけに、そして19歳という年齢が年齢だけにこっちがごめんね・・という気持ちになった。患者さんはもちろん承諾してのことだったけど、こんなたくさんの人に見られるとは思ってなかったようで驚いていた。
ところでIVの抗生剤を使用しているが、妊婦に大丈夫な薬って結構あるんだね。

次。
25歳。うさんくさいバックグラウンドにチャートを見て爆笑するやらあきれるやら。本人によると25歳にしてほとんどの病気を経験している。脊損で下半身不随。(理由が入院の度に変わり、いまだなぜ彼が脊髄損傷したのか不明)本人いわく腎不全。昔透析を受けていたと。そのシャントはどこかというと、腕にあるらしい。が、骨に近すぎていまだ誰にも気づかれず存在するらしい。(ありえない)
飲み食いできないためお腹にG-tubeなるものがある。飲み食いできないはずの人が普通に食事を口からとっている。そして経口の薬はとれないとすべて拒否。IVでないといけないんだ!どうして僕の話を聞けないんだ!とシャウトする。
Strokeの経験もあり、彼によると左側が弱いらしい。が、理学療法士によると(そういうフリをしている)とのこと。(ばかばかしい・・)

いろんなドクターが彼を診るのを拒否。(そりゃそうだ)
今回はChest Painという主訴でERにきて、一応すべてNegativeと検査ででるまで入院となった様子。どのドクターが入院の指示を出したかわからないけど、お願い、うそかどうかは見破って・・。
でも変わり者の彼でしゃべると頭の回転が速いのわかるから、訴えられては困るということで彼の言うとおりにみんなしてきたのかもな・・・。ドクターのチャートも「彼によると・・・」というAccording to himが多発している。
Chest Painって甘くみるものじゃないのはわかってるけど、主観的にもとづく症状だからこんな彼にとっては手っ取り早く病院に入ってこれる理由になるわなー。。
私がつけた診断名。「病気になりたい症候群」もしくは「病院にいたいいたい症候群」

ま、結局処方箋なし、「次の患者が来るから帰ってください。でないとセキュリティー呼びます」ということで退院していただいた。
こんな人に大量に支払っている税金が流れていってると思うと悲しい限り。

そしてまたまたサイコな患者さん。Respiratory Isolationをいい理由に(必要以外人が入ってこない)部屋の中を裸でうろうろ。ナースを呼ぶときは中からナース!ナースとドアを内側からたたいて呼ぶ。そして機嫌よく歌を歌う声もしばしば聞こえてくる。食事も1食じゃ足りなく常に2食オーダーする。見た目もとってもプリミティブ。
裸でうろうろする姿はまるでこっちが動物園の中を見てるような気分にもなる。

どうしてこんな人ばかり。。。
いろいろいます。

そういえば、今日一緒に働いた看護助手さん。時間があっていろいろ話していた。楽しい子だな〜かわいい子だな〜と思っていた。友達感覚で。。。で、年を聞くと18歳。
それはいいとして、ショッキングだったことは私、彼女のお母さんと同い年だって。が〜ん。。。



■ 2005/12/08 (Thu)  ありえない


最近寒い。朝晩は本当に寒い。(っていっても最低気温10度くらいかしら・・)でも主観的に寒いと感じる。
なのにうちの暖房壊れてる。

うちはセントラルヒーティングシステム。冷房が壊れてたのは知っていた。直すの面倒くさくって夏は冷房なしですごした。昼間暑くっても夜は窓を開けてると涼しかったのでまあとりあえず過ごせた。
今度は暖房の季節。冷房が壊れてるんだもん、さすがに暖房も壊れていた。ONにするとウィーンって音がするからさも動いてるように感じる。が一向に暖かくならない。

実際住宅購入の際、Inspectionなるものが入ってすべてをチェックするプロセスがある。不備があれば前のオーナーが直す(もしくはそのお金を払う)ことになっている。あのときウィーンって音がしたから(そして風も通気孔から出てくる)ヒーティングシステムOKとなった。

前のオーナが万が一ってことで保険に加入してくれていた。1年以内に家の何か不備が発見されたら修理をカバーするというもの。
これを使わない手はない。
保険会社に電話して、そこと契約している修理会社とアポイントをとる。そして何をなおさないといけないかをチェックしにきてもらった。(これだけで一律45ドルの支払い)
何やらコンドミニアムの屋上にあるうちのユニットに所属している根本のシステムに問題があったようだ。これを直すには1800ドルかかるとその場で言われた。

保険会社と連絡をとる。
保険会社がうちはこの修理をカバーしないといってきた。
えっ、部分的にも?
一切カバーしません。Unfortunatelly...
はっ?なんのための保険なん???

むかつく。

次は修理会社が1800ドル自己負担で修理するのかしないのかと聞いてきた。
だんなと相談するという話しになる。

だんながいろいろかけあってくれた。
口頭ではいいまかされる。文書で見積もりを送れといったようだ。

そして送られてきた見積もりは450ドル。

全く意味がわからない。
とれるもんならとってやろうくらいに向こうは思ってたのか?
なんだかな〜。いい加減さにもほどがあるよな〜。

450ドルか。安くなった!ともう飛びつく気がない。
こんな怪しい会社・・・と思ってしまう。
他の会社にも見積もり出してもらって比較して検討しようか・・とだんなと意見が一致した。

寒い。
局所的にでも暖かくしてくれる暖房器具を今から買いに行こうと思う。でないとぬっくんもかわいそうだ。
こっちに居ると日本に居るときよりもこういう「ありえないぃ〜〜・・・」ってやつを体験することが多い。
しかしちょっと久々だったな・・・。



■ 2005/12/10 (Sat)  はまる


どうもボクササイズ(Tae Bo)にはまってしまっている。
普通に生活してたらカラッとしているので夏でも汗をかくことを忘れるこのあたりの気候。
こっちにきてすっかり汗というのをかかなくなっていた。

運動している人をみても、「しんどそう・・」というのが正直なところだった。高校の部活時代の親友がダンスやエクササイズを楽しんでいる様子をメールでかいまみて、あ〜運動能力昔は一緒くらいだったけど、彼女は二人も子供産んでるのに引き締まったからだで、私はこうしてぶくぶくしていくのだ〜。。。とあきらめていた。
そしてそれをLAは車社会だからというせいにしていた。
(絶対それも一理あるとは今も思っているが・・・)

そしてここ数年運動は誘われてもしぶっていた。サウナで他動的に汗がでてくるのはいいけど、しんどい思いをして汗をかくのって面倒くさい・・・なんてつい最近まで思っていた。そんな私が、こんなにはまるなんて・・という感じだ。

どうしたことか、休みの日も朝からシャキッと起きてフィットネスに向かってる。
12時間勤務3連チャンといえど、仕事の後に急いでスタジオに向かっている。

1時間みっちり動いて汗をぼとぼとにかいて、全然先生のやるようにはついていけてないけど、音楽にあわせて体動かすのは楽しくてしょうがない。しんどくて鏡の自分の顔が鬼の形相になっていることもあるが、先生が笑って笑って〜とさわやかにしなやかに体を動かしてるのを見ると、(あんな風になりたい〜〜〜)と思う。

他にきている人たちもいう。最後のほうは意識もうろうで動いていたわ・・先生の動きはこの世のものじゃないわよね・・。でもまた来ちゃうのよね〜・・・と。
なんではまるのか、どうしてしんどいことをまたやりたいと思うのか考えてみた。
1時間やり遂げたという「達成感」のせいなのかな・・。
それとも運動中にすごい勢いででるアドレナリンがなにかAddictionをおこす効果でももってるのかな・・・。

ジムでマシーンにむかってもくもくと走るのは私には向いていない。コンタクトレンズ着用なので水泳もまわりが見えなくてあまり面白いと感じない。(コンタクトをしたままゴーグルしたときはゴーグルの中に水が入ってこないか心配で心配で泳ぎに集中できない)
ともかくこうして10人前後の集団で先生含め素敵な動きをする人たちが居るなかで一緒にがんばるというこの空気が私には向いてるように思う。

体重に著明な変化は今のところなし。
運動中、運動後で軽く500ccのボトルの水がなくなる。体重がかわっていなくても、500ccの水分がいれかわったんだと思うと自分自身がフレッシュな気持ちになる。

さーて、このマイブーム、いつまで続くのやら・・・。



■ 2005/12/11 (Sun)  クリスマスパーティー


昨日はだんな様の会社のクリスマスパーティーに行って来た。
いや、ほんとにすごかった。
何人いたかわかんないけど、会場としては1000人レベルの大きさ。きれいな人(もしくはきれいに見える人)がとても目立つ。
「やば〜。。。」とか「ぎょへ〜・・」とか「なんなの??」って人の割合が異常に低い。
きれいに着飾った人たちが集まるいわゆる映画で見るようなアメリカのパーティー。

が、音楽ががんがんで隣の人と話すにも大声を張り上げて話さなきゃ聞こえなくって、おしゃべりが好きな私でも「しゃべるの疲れた・・・」と途中しゃべることを放棄した時間があった。

とはいえ、食事もおいしかった。カクテル・アルコール飲み放題。生バンドに生ダンサーに・・・じっと見ているだけでも楽しかった。こういう特別な雰囲気、しょっちゅうはいらないが、年に1回味わうのは非常にいいね。
自分もこういう機会でもないとドレスアップしないしね。最初はこの日のためだけにドレス買うってのもどうかな〜とは思っていたが、こっちってこういうパーティードレスがめちゃ安いしね。

普段、サービス残業だらけ&ビジーシーズンだらけ&アメリカの会社とはいえ超日本的な働き方をするだんなの会社にブツブツ文句言っている私だが、こういう行事に連れていってもらえるとだんな様様と思ってしまう。
がんばってサポートして差し上げましょう。

(これをアップする前になんとなく去年のクリパについての日記を読み返した。読んで笑えた。同じようなこと書いてるね・・・。)



■ 2005/12/12 (Mon)  Mucormycosis


ミューコーマイコーシスってな病気、今まで知らなかった。
患者さん、27歳。もともと糖尿病を持っているが、今回病院に来たきっかけを平たくいうと、転んで顔面をうって右顔面が感染して腫れてきたからというものだった。
もう入院してから半月くらい立っているが、うちのフロアに移ってきたのが最近。私が彼を受け持ったのは金曜に続いて2回目だった。
今日で彼は3度目の手術を受けた。
1度目で眼球摘出。そして先週金曜日、眼球のあった場所(空洞になっている部分)のデブリードメント、そして今日もまた壊死組織を切除するということでオペに出た。
金曜に受け持っていたものの、オペに患者を出してしまうとチャートが手元にない。ということで、こけて顔を撃ってどうして眼球摘出なんだかそのプロセスがさっぱり意味がわかんなかったのに調べようがなかった。
で、今日も受け持ちになったがやっぱり朝申し送りを受けて意味不明のままだった。しかしこのままではいけない。明日は火曜日Wound roundの日だ。受け持ちドクターがそこに現れなければ私がプレゼンしないといけない。・・・とあわてて今日はいろいろ彼の状態について調べていた。

ちょっとした感染か・・と思っていたが、なんのなんの致死的な病気であることがわかった。
うっそ・・・27歳なのに・・。そして5ヶ月位前に結婚したばかりでかわいい奥さんと3ヶ月のベビーがいるのに・・・。

眼科のドクターがオペをした。そのドクターが家族にオペの経過を説明するときタイミングよくそこに立ち会えた。どんどん感染が奥に広がっていると。脳に非常に近い位置にまで来ているため、いつどうなってもおかしくないと、ある意味「死」を覚悟させるような説明が家族になされた。

患者さん含めみーんなスパニッシュスピーキング。ただ一人Sister in lawが英語をしゃべるため、ドクターはその人に説明して通訳を求めた。そのSister in lawである義姉は涙をこらえて言葉を選んで家族に通訳していた。
私も患者家族と同じレベルの知識だった。ドクターの説明に「えーそうなのー??」なんて心の中で驚いていた。
全然この病気のこと知らなかった。

日本語でなんていうのか、さきほどウェブでチェックしてみた。ムコール症だって。
そんなの日本語でだって知らないや。。。
ちなみに抗菌剤としてamphotericine Bが使われていて、そのためカリウムの値がどんどん下がっていく。カリウム補正に血糖補正、はっきりいって薬に処置に・・とめちゃくちゃ忙しい。
中でもドレッシングチェンジは恐怖の瞬間だった。目にガーゼが当てられている。眼球が摘出されていると聞いていたため、ガーゼを外すときはちょっとドキドキした。
いろんなえぐい創を見慣れてはいるが、「目」の創には免疫がない。が、開いてみると思ったほど怖くはなかった。眼球があるはずの部分にガーゼがつめられているという状態だった。

この患者さんは無保険。ちなみに不法滞在のようで、名前を変えて仕事をしているらしい。ソーシャルセキュリティーナンバーももっていない。で、今回Medicaidを申請しようということになったとき、名前がふたつあることが発覚した。ちなみにちなむと、この患者さんがソーシャルの恩恵を受けられるのはアメリカで産まれたアメリカ市民の子供がいるおかげだそうな。もし子供がいなければ彼はMedicaid申請においてEligibleではないと。
すごい・・・。聞いてはいたが、子供の存在によって恩恵を受けるパターンだ。
家族は偽名を使って働いていたことがここでばれて刑務所送りにならないか・・・と心配していた。Discharge Plannerもドクターも、それは私たちの仕事じゃないから心配しないで。治療を受けられる方向にもっていくため、名前を本名に統一しましょうと説明していた。
いい人たちだな〜と聞いていて思った。

ほんとうにいろいろなことがあるな〜。病気にしても状況にしても・・・。



■ 2005/12/14 (Wed)  通訳


パートタイムで働く病院でのこと。
勤務中にナーシングオフィスから電話があって、他病棟で日本語の通訳が必要だからヘルプに行って欲しいと言われた。
ここパートタイムで働く病院ではレギュラーで働く病院よりも日本の患者名を見かけるチャンスは多いがたいていは日系人で英語のほうが強い人のほうが多い。つまりあまり英語の話せない日本人患者さんにはこれまで出会ったことがなかった。(=自分がここで日本語を話せるということに何のメリットもなかったということ)
激忙しいアサインメントで猫の手も借りたい気分だったが、この要請は初めてのことだったし、なんだかちょいわくわくしてしまって自分のアサインメントをほっぽり出して他病棟へ行った。(もちろんスーパーバイザーに自分がいなくなることを伝えて・・・)

(繊細な話になるので患者さんの性別や年齢は一切ふせます。)
その日本人患者さんはもともと精神疾患のある人で、薬のオーバードーズによる自殺未遂で病院に運ばれてきた人だった。
ソーシャルワーカーによる面接の際に午前中1回呼ばれ、午後にはPET(Psychiatric Emergency Teams)の人によるEvaluationの際に一度呼ばれた。

私の書きたいことは言葉の裏の意味や、行間を読むような日本人の繊細なニュアンスを訳すのが非常に難しかったということ。
NCLEXを勉強してるときのことを思い出した。精神科のところで自殺とかがでてきたらたいて私は間違えていたなーと。NCLEXの回答はたいてい直球ストレートに考えたらあう。が、日本人的に考えすぎると間違う。
自殺の危険性のもっともある人は「自殺をする気があると口に出して言っている人」であり「より具体的な手段を考え口に出している人」がいわゆる危ない人とされていた。
(そうかな〜・・口には出さずにじっとしてる人のほうが怖いぞ〜・・と私なんかは思っていたが・・)

・・なもんで、ソーシャルワーカーさんにしてもPETの人にしてもダイレクトな答えを求めたがる。
「まだ自殺をする気はあるのか」
「もしこのまま家に帰ったらどう過ごすのか」
「具体的にここで退院となったらその後どこに行くつもりなのか」
「もう2度と繰り返さないと言えるのか」

すごい直球で質問がびゅんびゅん飛んでくる。
にもかかわらず患者さんの答えはこんな感じ。
「死んだと思ったのに生きていたわけだから、神様に生きろといわれているのかな・・と思うわけで・・・」
「まあもうやらないとは思いますが、ないとは言い切れないわけで・・」

このようなニュアンスをとりあえず曲げないように伝える努力をした。
「(S)he thinks (s)he won't do it again, but (s)he's not sure. It might have possibilities...」
・・・となるとソーシャルワーカーさんなんかは私に「え、だからまだ自殺企図はあるの?ないの?」となる。
で、またその患者さんに聞き返す。あるのか?ないのか?と聞いてますが・・と。
じゃあ「いやないですよ。でもそんなのわかんないですよね・・」となる。

PETの人は最初は「あなたに施設に行って専門の治療を受けることを強くすすめます」と言っていたが、まあ最終的にはあいまいな答えが多すぎて、今後同じことを繰り返さないとは言い切れないということで、「5150*を使って強制的に72時間拘束します。今から45分以内に救急車であなたを専門病院に運びます」という結果になった。
そこにはもう患者さんのチョイスはなかった。

なんかいろいろ考えた。これでよかったのかな〜・・・。
しきりにPETの人は専門のところでしっかり治療を受けましょうと言っていたけど、患者さんはしきりにいや英語があまりわかんないのでそんなところに行っても余計ストレスがかかりそうで・・・と言っていた。日本語の通訳探すから大丈夫とは言われていたけど・・・。

アメリカのこんな細かいニュアンスわかってくれない人の間で治療となっても違う要素のストレスが加わるよな〜・・。
私てきにはこういう人は日本に帰って治療を受けたほうがいいと思うんだけど・・・。

NCLEXの時に感じた日本とアメリカの心の対応のギャップがそのまま臨床の現場で再現されたという感じだった。
いや〜、自分もそうだけど日本人ってほんとあいまいな表現が多いんだよ。「YES」か「NO」か?ですべて答えられないよ。
文化の違いをまたもや考える機会となった。

*5150について
危険性のある人物を72時間involuntary(強制的にということですね)拘束できる法律。
それはもちろんポリスやメンタルヘルスの資格をもった人によってそう評価された際に起こります。
(カリフォルニアだけの法律かな・・?ちょっとそこはわかんないけど・・・)



■ 2005/12/18 (Sun)  Meningococcemia


こないだのMucomycosisに続き、またまた診断名を見ても???な病気の患者さんを受け持った。

47歳男性。ヒスパニック系。あまりに突然のシビアなコンディションにDepressionしてしまいずっと暗い表情。そして声もかぼそく弱弱しい。この病気にかかるまではずっと健康体だったと。
何がどうなってどこから感染したかは不明だが、検査の結果、髄液からの菌が検出され、Meningococcemiaと診断される。
患者さんの状態はというと「え、やけど?」という状態。全身がぶくぶくにふくれあがり、熱傷によるような創が体中・特に四肢にある。その創はOpenしている部分もあり、浸出液がたえずあちこちからしみだしてる状態。・・なもんで電解質バランス補正が大変な状態。
どうやらDIC(播種性血管内凝固)を起こしてこんな創が次々とできてしまってるらしい。指先は足も手も真っ黒で完全壊死状態。四肢末端からどんどん血液循環を失ってきている状態。 全身状態が落ち着けばアンピュテーション(切断)になるのだろうが、今のところまだそれができる状態にはなっていない。

Wound Careが本当に時間を要する。Silverdine creamという熱傷に用いる薬剤をその創に使う。今ある包帯を切ってはがすだけでも結構大変な作業。そして付着しているクリームと浸出液を生理食塩水できれいに洗い流して、その後あらたにクリームをつけ、バセリンガーゼで保護し、浸出液を吸うべくパッドをつけ、そして包帯で巻いていく。これを四肢全部にすると看護助手さんに手伝ってもらっても昨日は55分要した。・・というわけで今日はほかのRNにも手伝ってもらうことにした。3人でやって35分かかった。
かなりの重労働プラス感染症なのでガウンを着て包帯交換するのでこれが暑いんだな・・。
しかし患者さんには悪いけど、私にとってはとってもInterestingなWoundのケースだ。いい勉強になる。

あとこの患者さんの奥さんの姿には心うたれる。こんなにSickなだんなさんできっと元気なときと見た目なんて全然変わってるだろうに、Depressionしてるだんなさんにとっても明るく接している。
「結婚して19年なのよ。ずっと元気だったし、いつもいいHusbandだったのよー」なんて患者さんの体をさすりながら話してくれた。

この患者さんの予後は不良らしい。奥さんもおそらくそれを理解している。
悲しいな・・・・。
病気ってほんといやだなぁ・・。



■ 2005/12/23 (Fri)  Happy Holidaysです


なかなか忙しい日々。うちでのパーティーに(来てくれた方、ほんとに楽しい時間をありがとう!)エクササイズに、仕事に、そしてだらだらする時間も含めてあっというまに日がたって、明日はクリスマスイブ。
あとは中身を書くだけと、切手を貼ったクリスマスカードの封筒がいつ出してもらえるのかと順番を待って机の上に並んでいる。
(筆不精のだんなの直筆を求めようものなら、数段時間がかかる)
失礼してクリスマスカードがお正月頃に着くかもしれません。あ〜・・こうなることも考えて早めにカードは買っておいたはずなのに・・。すみません。。。

昨日も今日も職場はコールインシックで仕事をドタキャンする人が続出していて、ナース不足に上の人たちは頭を抱えていた。それでそのイライラがまじめに来ているスタッフに降りかかってくるのはおかしなことだ。
毎年この時期には減る患者数も今年はうちの病院はあんまり普段と変わらない様子。
オーバータイムのオファーが毎日あるが、スケジュールどおりでもう私はお腹がいっぱい。申し訳ないけど、お断りさせていただいてます。
スタッフィングする管理職さん、ほんとにおつかれさまです。

みんながハッピーホリデ〜と帰っていく。みんなとハッピーホリデ〜とはぐしてバイバイする。

一般的にアメリカでは今が1年中で一番盛り上がる楽しい時期なんだと思う。

明日休みであさってからまた4連ちゃん。
とりあえず明日はクリスマス気分を味わおう。(なーんて・・歯医者の予約が入ってるんだよな・・。しかもただのチェックアップ。しかも夫婦揃って・・・。さいて〜。。って予約入れたのはこの私だった。。。)

大事な家族や友達や見てくれているみなさまにも、Happy Holiday!です。



■ 2005/12/24 (Sat)  クリスマスイブ


昨夜は来客もあり寝るのが遅くなった。
がしかし、今日イブは夫婦揃って歯医者さんへチェックアップの日。なんでやねん・・と自分でつっこんでしまう。
しかも歯医者さん、遠いし・・・(二つオフィスがあって遠いほうしか予約が入れられなかったため。。)ほんまなんでやねん。。

でも私はこの歯医者さんとお話しするのが大好き。近い年齢だし、超バイリンガルで仕事をハードにこなしながら家庭ももっている。なんだかこの先生の話を聞いていると私なんてまだまだだな〜・・っていつも思う。

まあそんなこんなで夫婦二人して歯石除去してもらい歯の間をスースーいわせながらいつもうろうろしない街をちょっとぶらつく。
で、そこからTemeculaというところにあるCASINO Pechangaというところに行った。
初めてだった。宣伝はけっこうされているので存在は知っていたが行ったのは初めて。
中に入るとそこはラスベガスのホテルの中となんら変わりない感じ。ちょこちょこスロットとルーレットして数時間遊んできた。
スロットはターボというのがあって、ターボを押しておけばずっと勝手にまわり続けてくれるというもの。こんなんこないだベガスに行ったときには見なかったな〜。新しいものかな。それともここにはずっとあるものなのかな??
だんなは眠たかったらしくスロットの前で居眠りをしかけていた。でもずっとターボはまわりっぱなしで気づいたら減ってるやん・・みたいな状態。
おもろい人や。

まあ、そんなこんなで家のほうに戻りまあクリスマスイブだし・・ということで寿司屋へ。
カウンターで食べるがおとなしい寿司職人さんで会話ははずまず。睡眠時間が短く1時間半ほどのドライブで疲れきってる私たちだったので、なおのことしずかーに食べたいものだけ頼んで食事が終了したという感じだった。
味はおいしかったので、全然OK。

ま、そんなこんななイブでした。



■ 2005/12/28 (Wed)  怒涛のように過ぎていく日々


あ〜終わった。今年最後の仕事がやっと終わった。。。
この1週間24日を除いてつめて働いたのでほんとにきつかった。死にかけてた。毎日「仕事→家→ごはん→シャワー→ベッド→仕事」この繰り返しだった。
ソーシャルなこと何一つできず。誰とも連絡とれず。家の片付けもできず。
疲れた疲れたとだんなに愚痴をこぼし大会。

忙しいっていってもオーバータイムをしていたわけじゃない。ただ普通に「週4日」の勤務だがスケジューリングがタイトにかたよっていただけの話。つまり明日からはマシになる。

明日から1泊でだんなさまとシカモア温泉というところに行ってきます。行ったことある人から聞く話はいい話ばかり。
各部屋にひとつずつプライベート温泉があるとか・・。楽しみだ〜。マッサージとかあるかな〜。。



■ 2005/12/31 (Sat)  大晦日


12/29-12/30とSan Luis ObispoというLAから海岸線をずーっとサンフランに向かってあがっていった街にあるSycamore温泉というところに行った。(http://www.sycamoresprings.com/)
そこそこ値段もいいけれど、それにみあっただけ夫婦して満足した。なんたって部屋の外(バルコニー)にその部屋専用のジャグジーがあって、そこから温泉水が出るようになっている。
もちろんほかの人が入ってこないから裸で入れちゃうわけ。アメリカでも温泉と名のつくところはあるけど、こうして裸で入れるところってそうそうないんじゃないかな・・・。そういう意味ではかなり日本人として満足。夜は星空を見ながら、朝は太陽の光を浴びながら水着なしで入る温泉は最高に贅沢な気分を味わせてくれた。

残念ながらマッサージは予約の時間がこちらの都合とあわず受けることができず。ま、いっかーと、予定変更でさらに北に向かって「Hearst Castle」という高台にそびえたつ豪華なお城見学に行ってきた。ここは前に一緒に働く人から「いいよー一度いってごらん・・」と薦められていたので一度は行ってみたいと思っていた。ちょっとガイドのおじさんのしゃべりが長くて疲れたけど、豪華なお城のようなお金持ちのおうちの中を歩いて見学するツアーは面白かった。

帰りはサンタバーバラに寄って夕食を食べ、帰路についた。家についたらもう10時をまわっていた。モルモットぬっくんはいい子でお留守番していてくれた。安心した。

3連休。3日目の今日。
だらだらしようと思っても朝から体が覚醒してしまった。クリスマスカードの返事を書く。(遅い遅い・・・)
そして日系スーパーへお買い物。パーキングは混んでいるわ、珍しく雨が降っているわで、かなりうっとうしい買い物となった。そしてちょっと友達のおうちへ立ち寄って、家に戻る。夜は年越しそばを作った。
そして今。こっちでも数時間遅れで放送してくれている紅白歌合戦を見ながらだんなとまったりした時間を過ごしている。

明日は仕事。3日も休みがあったのに、休みってあっという間に過ぎるな・・・。
でも明日1日行けばまた二日休みだし、全然気持ちは楽チンだ。

今年はマイホーム購入にグリーンカード取得ととにかく大きな動きのあった年だった。
来年もこれにおごることなく、目標に向かって着実にがんばっていきたいと思う。

お世話になっている方々へ。
2005年、本当にお世話になりました。来年も私らしく元気にパワフルにやっていこうと思っています。どうぞよろしくお願いします!!




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