みなさんの貴重な体験談をお待ちしております。

ヨセミテで熊と遭遇した。ヨセミテの山やピークに登った。何日もかけてヨセミテを歩き回った。キャンプをしながらこういう料理を作った。などなど、何でも結構です。
これからヨセミテを訪れる人の、参考になれたら良いかと思います。送って頂いたもので編集が必要ないものは、ただちに掲載させて頂きます。

ヨセミテには年間、何百万人という人が訪れます。日本からの観光客も毎年増える一方で、人様々な楽しみ方をしているようです。そんな人達の楽しみ方を少し覗いてみましょう。

Yoshicaさんからの報告 田中龍彦さんからの報告 田中龍彦さんからの第二弾


細川浩昭さんからの報告 hhhskw@d3.dion.ne.jp

<1999年9月 Yosemite NP Trecking−色々助けて下さった木村さんへの報告>

9月11日
・'94年の1年間住んでいたSFに向け5年ぶりの渡米でした。予定通りSFOに到着しレンタカーで、San Mateo Bridge から湾を渡り140号でそのまま、Yosemiteに直行。
・当初は疲れるだろうと思って途中で1泊を考えていたのですが、13日からTrailに入る為のWildernessPermitをとるために直行しました。
・確か5時間ぐらい、15:00頃UpperPinesに到着。サイトにテントを張って、入園料を払うためにVisitorCenterへ。「入園料を払う」と言ったら「7日間有効で$20」との回答。「2週間滞在するから年間パスでいい」と言ったら怪訝そうな顔をして、「どこから来た?」「日本」「又近いうちに戻ってくるか?」「いや、来れないと思う」。そのレンジャーは隣のレンジャーとちょっと相談。「$20でいい。もし、公園を出るときに出口でばれたらその時$20払え」と何とも優しい心遣い。結局出るときはゲートのおばさんレンジャーにレシートをかざして見せたら詳しく見ることもなく「Thank you---!」と言って出してくれました。国立公園と言えば
官僚的でもおかしくないでしょうに、フレキシブルな応対に感心しました。
・WildernessCenterで、permitの取り方を確認。「13日分は明日から受け付ける」「何時に来ればいいだろうか。早く来て並んだほうがいいのかな?」「8:00にオープンする。出足はスローだから、まあ7:45位に来てみたら」とこれまた、私には都合のいい回答。出だしは好調。

9月12日
・朝一番にWildernessCenterへ。昨日のお言葉通り、Trailの状況を聞きにきた2人組み以外に誰もおらず、予定通り13日から3泊4日のHalfDome-CloudsRestのpermitを取得。一通り事前に木村さんから教えて頂いていた注意点の説明を聞いて、取得できました。順調、順調。
・この日は、明日からの3泊4日の準備です。荷物を減らすために現地で買おうと思っていた物をCurryVillageやYosemiteVillageの売店で買い物です。ちょっとした行動食、ステッキ、燃料等を揃える必要がありました。食べ物は全然問題なかったのですが、燃料が問題でした。私が持っていったのは、ホワイトガソリン・ガスどちらも対応できるストーブと、ガス対応のランタン。ストーブのガソリンは問題なかったのですが、ガスが問題でした。私のランタンはプリムスなのですが、ガスの容器にランタンとのコネクターがついているものがないのです。store, sports shop,mountain shopをぐるぐる回っても全て売り切れでした。日本で読んだ自転車旅行記等には「燃料は世界中どこに行っても入手は可能」と書いてあるので、安心していたのですが、私はこれまで見たことのないのっぺり
した容器の燃料しか置いてないのです。これは困った。 mountain shopの店員さんに「困った、困った」と言っていたら、ここでまた優しい心遣いに出会いました。ショウケースに私のランタンと同じものがガスを接続した状態で飾ってあったのです。何とその店員さんは、そのガスをただでくれると言うのです。うれしくなって、一本だけ残っていた高いステッキを思わず購入してしまいました。またしても、順調、順調となりました。
・food canisterをレンタルし、ザックに必要なものを詰め、準備万端就寝しました。

9月13日
・いよいよ、出発です。愕然としました。荷物がめちゃめちゃ重い。私にとっては初めてのbackpackingですが、とにかく重い。水が4リットル。3食分のフリーズドドライの食料、4食分のクッキー(大きなクッキーで1枚食べれば昼食に十分というようなやつ)、行動食3袋、ランタン、ストーブ、燃料、コッヘル、テント、寝袋、着替え、ビデオレコーダーのバッテリーとテープ、ビデオレコーダー等が主な持ち物でしたが、肩、腰にづっしりと、重量がどれくらいか測るものがなかったので分かりませんが、分からないほうがよかったのかもしれません。
・それでも必要なものですから、とりあえず出発しました。これが8:00ごろ。キャンプサイトからHappyIslesへ。トレイルヘッドの看板で距離を確認します。とりあえずDomeまで、11.3Km。今日の予定はDomeに登ってDomeのふもとで宿泊。まだここでは興奮していました。
・他の皆はDomeへの日帰りトレッキングなのでしょう。軽装で軽々と歩いていきます。私は腰を前にかがめて息絶え絶えに亀の歩み。H/Iを出て間もなく軽装のお姉さんが声を掛けてくれました。「どこに行くの」「HalfDome」「キャンプするのね。Cool!.がんばって」「もうやめたい」「がんばれー」てな感じ。勇気付けら
れました。
・最初は1時間歩いて休憩でしたが、そのうち30分歩いて休憩のペースに。VernalFallが見えてきました。軽装の人もハアハア言って登ってます。後で確信しましたが、5年前に来たときにVernalFallの途中までは来てましたね。その時は水しぶきで濡れながら登ってました。その時は5月。ただ時間の関係で上までは登らず、途中で引き返しました。今回はしぶきは無し。上に着いたのは9時過ぎでした。ここでしばし休憩です。
・次に目指すはNevadaFall。ひたすら登る。前かがみで、足元だけを見ながらただただ時間が過ぎるのを待つばかり。11時前に上に着きました。上からの景色をカメラに押さえ、滝口からちょっと奥に入った川べりで、昼食を取りました。びっくりしたのが、リス。食べ物を奪われかけました。食事が終わって、ナッツの袋を後ろにパッキングをしていたら、ずずずず、とナッツの袋を引きずって持っていきました。幸い、逃げ込んだ岩の隙間に袋が挟まって取り戻すことはできましたが、このときからリスはかわいい者でなく、憎らしい者になりました。
・NevadaFallを13:00頃出発。LibertyCapのふもとを約1時間、平坦な道を歩きました。これは楽だった。平坦な道がこれほど楽とは気付きませんでした。ついたのが、Domeへの山道に入るところ。看板があって、「7600Feet(確か)−食料をつるすケーブルがある場所ー以上でのキャンプ禁止」。「いよいよDomeか」と気を入れなおして、又登りに入りました。
・ここからが長く感じました。途中で、今朝声を掛けてくれたお姉さんが降りてくるのに出会いました。「もうすぐよ」「Domeに登ったの?」「勿論」「どれくらい?」「1時間くらいかな。がんばって」と如何にも軽く応えます。私はきっと憔悴しきったかすれかすれの声で会話していたと思います。またまた勇気付けられました。それでもなかなか着きません。こんど出会ったのは老夫婦。奥さんが「調子はどお?」「Exhausted」「何を言っているの、もうすぐよ」「この時間でDomeに登るのは可能かな?」「そうね、キャンプするなら大丈夫でしょう」。とりあえずDomeのふもとは近いな、と又勇気付けられましたが、ここからもものすごく遠く感じました。とにかくケーブルの姿を発見したくてとぼとぼとぼとぼ登りました。
・木々の間を抜けて、岩の上に出たところで我慢しきれず、ザックを置いて、ケーブルを探しました。このときは、本当にケーブルなんかあるの?との心境で。ザックを置いたところから、しばらくするとやっと、Domeへの道のふもとに来たことを確認。このとき15:30頃。肩と腰が痛くて、本日Domeに登るのはあきらめ、ここにテントを張って1泊することに決めました。
・ここからの眺めもすばらしかったです。後ろにはCloudsRest,右手にはTenayaCanyon,左手には歩いてきた谷底です。体の痛みを我慢して歩きまわる力を与えてくれる景色でした。
・日没は19:00頃ですが、そのころまでDomeから降りてくる人達が居ました。これからValleyに戻るのでしょうから、勇気があるというか、元気と言うか感心します。

9月14日
・朝、9:00前、Dome登りに出かけます。とりあえず、Dome手前の小山。ここを登るだけでもちとひとがんばり。約20分でDomeの麓に到着。いよいよケーブル伝いで岩に登ります。これはやはり怖かったです。昨日の疲れなのか、恐怖からなのかわかりませんでしたが、足がぶるぶる震えました。
・ここも約20分でDome頂上へ到着。ついにやりました。Domeの絶壁の先端や、NevadaFall側の丸みを帯びた背中の方とぶらぶらぶらぶら1時間ぐらい頂上で過ごしました。
・Valley越しにGlacierPointが見えて、5年前に車で行ってたので、今回は行くつもりはなかったのですが、行ってみたくなりました。
・はるかに見えるCloudsRest、痛みの残る肩足腰、Valleyまでの帰り道、重いザック。Domeの頂上で、CouldsRestへのハイキングは断念しました。3泊4日はあきらめて、今日はValleyに戻り、明日は、4MileTrailでGlacierPointへ行くことに計画を変更しました。
・Domeを降りる頃は,丁度DayHikeでDomeに来る人達がDomeを登るラッシュ。ケーブル伝いの途中で彼らとすれ違う訳ですが、皆一様に上り始めたことを後悔しているような表情です。「怖いなあ、どこまで続くのかなあ」という感じです。「上の様子はどうだった?」「素晴らしい、こんな思いをする甲斐はあるよ」と伝え、何か勝ち誇った気分に浸れます。
・Domeの麓を出たのが13:00過ぎ、NevadaFallの上で、足を川につけて休憩し、本当に俺はこの道を登ったのだろうか、と関心しながら2つの滝の脇の道を下って、キャンプサイトに戻ったのが18:00過ぎでした。
・この晩はさすがに、CurryVillegeのパビリオンで豪勢な夕食を食べてしまいました。

9月15日
・5年前は車で行ったGlacierPointに今回は4MileTrailで。とにかくザックを背負わなくていいのが心地よい。それでもふくらはぎが結構な筋肉痛でした。
Domeへのトレッキングの最中は疲れはしたが、筋肉痛は感じませんでした。「肩腰にはくるが、結構足にはこないもんだ」などと感心していたのですが、大切なことを忘れていたのです。この年になると筋肉痛は翌々日位に出てくるのです。それでもゆっくりあせらず、少しづつ登って行きました。
・見る見るうちにYosemiteFalls,ElCapitanのTopくらいの高さにまで、上がっていきます。右手の絶壁もすばらしい。18日から予定しているYosemiteFallsTrailがいったいどこを走っていてどれくらいきつそうなのか、ビデオの望遠で探しても見つけられませんでした。ちょっと不安を残しつつもとにかくGlacierPointへと歩みを続けました。
・8:30ごろ出発し、11:30頃Pointへ到着。思えば5年前ここからの眺めに失語し、人間には抗しきれない力の存在を感じ、又双眼鏡でNevadaFall辺りを歩いている人を発見し、いつかは自分もこんな自然の中を歩いてみたいと思ったのが今回の旅行の出発点。ここでも1時間ぼーっと眺めに見入っていました。
・とりあえず、4MileTrailを下り、日没頃にもう一度車でGlacierPointに向かいました。星空を眺めて見たいと思いましたので。昼間とは打って変り人がおりませんでした。1組の老夫婦がやはり星空を見るのでしょう、岩に座ってじっとしてました。昼間は気付きませんでしたが、滝の音がゴーと聞こえます。音はそれだ
けです。今度は恐怖を感じます。夜の恐怖。太陽の有り難さを実感します。
・Domeの絶壁の中間点や、TenayaCanyonの上の方にポツポツと明かりが見えました。活動している人はいるのですね。月明かりが明るくて星空はちょっと見にくかったですが。

9月16日、17日
・この両日は休息です。キャンプサイトでごろごろしてました。何と言ってもElCapitanへの2泊3日のトレッキングは何としても計画通り完遂したい。力を蓄えました。
・17日に前と同じ要領でWilderneePermitを取り、トレイルヘッドのSunnysideWalk-in向かいのYosemiteLodgeの駐車許可ももらえました。

9月18日
・いよいよ再度、山へ入ります。この日はこれまでとは違って、雨が降ったりやんだりの天気。ちょっと肌寒い感じがしました。
・前回の反省をふまえ、荷物は最小限に、水は2リットル。食料も予備などは考えずに必要最小限に。その他備品も容器等から全てを出して軽るくすることを第一にしました。こちらに来るときからビデオをたくさん撮ってやろうと、バッテリーとテープをたくさん持参しましたが、Domeへのトレッキングで、歩き出したらビデオどころではないことを実感して、今回は予備も持たずに行くことにしました。
・7:30に出発。ひたすら登り。これは荷物を減らしておいて良かった、雨降りが気になるが逆に日が照っていたら暑くて仕方がなかったなと考えながらとぼとぼ登りました。
・30分くらい登ったところで、変なことが気になりだしました。「車のカギをかけたっけ」。何故そんなことをここに来て思い出したのか不思議なのですが、カギを掛けた記憶がないのです。散々迷った挙句に荷物を置いて駐車場に戻ることにしました。戻ってみたらきちんとカギはかかってました。時間と体力のロスを悔やむに悔やめず、・・・・・
・そのうち、Fallsがみるみる近づいてきました。水はかれていましたが、直立する絶壁の大きさにまたしても絶句。ここまでは斜面を斜めに登ってきたのですが、ここからは直立する岩をほぼ垂直に登るのか(先をみてもそのようにしか見えない)、本当に道があるのかな、と思いながら覚悟を決めて歩き出します。
・11:30、YosemiteFallsのてっぺんに到着。北側のリムに登ってValleyを見るのは初めてでした。また格別の風景です。Fallの滝口にはちょろちょろと水が流れてました。下から見ては想像できないほど、大きな滝口でびっくりしました。岩にへばりつく様に滝口のすぐ上まで行って、下を覗きました。足がすくんでしまいました。
・水が枯れていましたが、これが水が多い時期にはどうなっているのか、気に掛かりました。滝口の上の流れは、2段ぐらいの階段状になっていて、階段の下に滝壷のようなプールができてました。何とそこでお兄さんがすっ裸で飛び込んでは、石鹸でごしごしやって又飛び込んでしてました。「それは禁止事項である」、と思いながらも何か原始的な雰囲気に心が和みました。
・滝口の上の橋の袂で川の水を沸かしてコーヒーを作り、クッキーで昼食。するとさっきの水浴びのお兄さんが下から上がってきました。彼はミネソタから30日(!)の休暇を取って、西海岸を中心にあちこち回っているとのこと。でっかい松ボッくりを拾ったと披露してくれ、妹に土産に持っていくとうれしそうに話してくれました。それにしても30日の休暇。うらやましい。
・ここからどおするか、コーヒーをすすりながら考えました。13:00。次のポイントのEaglePeakとElCapitan。この時点で大体1時間で2マイルというのが自分のペースと分かってきました。となると、ここからEaglePeakへは約1時間、更にElCapitanへは約1時間。え、そんなに近いの?と思い、今夜はEaglePeakで泊まって、翌日荷物をPeakに置いてElCapitanへ、EaglePeakでもう一泊して戻る、というのも可能だな、とEaglePeakへ向かいました。
・WildernessCenterのお兄さんは、Fallsまでは人も居るだろうが、それから先は人はあまり居ないだろうと言ってましたが、Fallに向かう途中もあまり人に会わず、EaglePeakまでは誰ともすれちがいませんでした。これは今晩何かあったらどうしようと、いきなり不安にもなりました。
・予定通り、約1時間でPeakへ到着。ここの眺めは素晴らしかったです。Valleyだけでなく、北側の山々の眺めまで見えて、お気に入りのポイントとなりました。
本当のてっぺんの岩に、SFから来たという6人のGrが居て、「こっちのほうが眺めがいいから登って来い」なんて言われて、そこに登ってみるとこれまた素晴らしい。彼らはTaiogaRoadから入ってきて、昨晩YosemiteFallに泊まったと言ってました。
・未だ日暮れまでは大分時間があったのですが、Peakからちょっと下ったところにキャンプサイトを見つけ、テントを張りました。本当に周りには誰も居ません。
音といえば飛行機が飛ぶ音が結構ひっきりなしに聞こえるだけ。何もすることがなく、周囲の岩山がだんだんと赤く染まり、暗くなっていくのをただ見ていました。
・夜になるとさびしかったです。本当にちっぽけな自分を感じざるを得ません。自然のものすごさをひしひしと感じました。

9月19日
・この日は晴れです。HalfDomeから登る日の出を見て,ElCapitanに出発です。
・これも予定通り1時間程度でElCapitanに到着。到着と言ってもどこが一番高いところなのか、わからないくらい広いのはびっくりしました。先に言っても結構どこまでも行ける感じがしました。
・ここで木村さんのように、私も岩に腹ばいになって下を覗いてしまいました。てっぺんから斜面がきつくなるところ辺りから、先端のほうを見るとある木にロープが結び付けられてるのを発見しました。きっとクライマーが張っているロープに違いないと、すなわちあそこが本当のがけっぷちに違いないと思い、行ってみました。案の定、丁度ちょっとした棚のようになったところに木が生えていて、そのちょっと先がもう谷底でした。
・がけっぷちに手をついて、恐る恐る顔を出す。手に付いた砂が、見ている横から下に落ちるのですが、それに吸い込まれていっしょに落ちていくような感覚になって、怖いですね。がけっぷちに頭くらいの石が、結構何気なく並んでたりするのですが、これが落ちたらどうなるのでしょうね。これらの石に触れないようにするのも結構気を使いました。
・一度後ろに引き下がり、せっかくだからもう一度。それでも長くは覗いてられませんでした。
・ElCapitanで又1時間位時間をつぶし、EaglePeakに戻りました。戻ったのが12:00頃。また、クッキーの昼食です。ここでまたしてもリス。今度は私が手に持っているクッキーを奪おうとしました。横を見ている隙に、私の手にあるクッキーに飛びついたのです。お陰でクッキーは地面に落ちてしまいました。本当にづうづうしいやつです。
・EaglePeakでもう1泊と考えていたのですが、水がきれそうだったこと、水の流れが恋しい(これは不思議なのですが、私は泳げないのですけど、川の流れる音とかが、非常に安らぎと言うか安心感を感じるのです。このようなことも、こういう経験をしないと気付かないですよね)こと、時間もたんまりあることで、YosemiteFallsまで戻ってそこでテントを張ることにしました。
・YosemiteFallsで川の水を煮沸させ、夕食の水と明日の飲み水を作り、またのんびり山の景色を見ながら、時間を過ごしました。

9月20日
・この日はValleyに降りるだけです。荷物も食料、水が減った分軽い。これだけ軽くて、下りであるということは本当に楽でした。今回も又私は本当にここを登ったのかしら、と思いながら、息を切らして登る人に軽快に声を掛けながら下りました。
・ちょっと時間を贅沢に使いすぎるかなとも感じましたが、きっと山歩きにはこれくらいの余裕があったほうが、安全面でも、気持ちの余裕面でもいいのだろうと、勉強できました。

9月21日
・この日はTaiogaPassを公園の東側のゲートまでドライブ。
・やはり5年前、車で来ました。その時はランバートドームの先は舗装されてなくて、途中で引き返した記憶でしたが、今回は道は舗装されてました。
・やはりランバートドームの先、エントランスまでの風景は良かったです。なんかやっぱり雰囲気が違いますよね。空の青さと近さ、空気の感じ、ひとレベル上の世界に来たことが実感できる感じです。
・途中のOlmstedPointもよりました。ここではCloudsRestを逃したのが残念に感じました。すぐそこにCloudsReatが見えて、その先にHalfDomeが見えて。実はたいした距離ではなかったのかなと、残念に感じました。
・夜YosemiteTheaterで、NoBarriersというフィルムの上映会。MarkWellmanという身障者がElCapitanやHalfDomeを登る記録映画です。いろいろな人がいろいろな活動をしているな、世界はやっぱり自分が知っている以上に広がりがあることを再確認しました。

9月22日
・Yosemite最後の1日。午前中は記念品の買い物。午後はValley内のビューポイントめぐりでのんびり過ごしました。下からElCapitanを見上げて、自分が上から覗いたポイントを必死に探しました。恐らくここかなという所を見つけたような気がします。怖い思いをまたしました。
・夜YosemiteTheaterで、今夜はTheSpiritofJohnMuirというLeeStetsonという役者による一人芝居を観劇。JohnMuirの言葉での一人芝居ということであったのですが、残念ながら私の英語力では理解度は30%位。彼がYosemiteの中をあちこち歩きまわったときのエピソードや自然のすばらしさ等を語っていたようです。最後にこのようなフレーズが有ったような気がします。「行きなさい、山に行きなさい、そしてそこで知るのです、自分を知るのです、自然の素晴らしさ、大きさを知るのです」。果たして本当にそのような意味だったか自信はありませんが、うんうんうなづいて聞いてました。本当にその通りと思います。

9月23日
・朝9時。本当に自分はこれから帰るのか信じられませんでした。
・帰りは120号でSFへ。120号もいいですね。山並みとか、町並みとか、こんな所に人が住んでるのというようなところに町があったりして、どんな生活をしているのでしょうか。
・3時ごろにはSanMateoに到着。5年前に1年間住んでいたSanMateoのDowntownのアパートをビデオにおさめ、よく買い物をしたマーケットでビールを買って、ミレブレアのMotelに泊まりました($85.高かった)
・懐かしい思いをしました。

9月24日
・行くつもりはなかったのですが、13:30のフライトまで時間も有るので、GoldenGateBridgeに向かいました。SFのDownTownも懐かしかったです。霧が濃くて眺めはききませんでしがた、まあ、これがサンフランシスコですよね。

<トピックス1−熊>
・Yosemiteに到着以来、心配だったのが熊。人は襲わないと聞いていても、テントにちょっとでも興味を持たれたら、と思っただけで、ちょっとの物音にびくびくしてました。
・UpperPinesでのある晩、ふと目が覚めるとテントのすぐ外で、グーブーという寝息のような、唸り声がするではありませんか。前の晩同じような音がしてよく聞いたら隣のテントのいびきだったのですが、今度は間違いなく動物が発する音。しかもカサ、カチャとの音もします。これはやられた、どうしよう。心臓は高鳴るし、息は詰まるし、本当に怖かった。じっとしてても音は遠ざかる気配も無し。音を立てずにテントの中で態勢を整え、ジッパをそーと開け、一気にトイレに駆込もう、と恐る恐る顔を出して見ると、目に入ったのは人影でした。隣のサイトに1:00頃到着し、テントを張ったりしています。うなっていたのは彼らの連れてきたブルドック。それにしても、どおせなら人が動いている音なり、声なり出せばいいものを。馬鹿たれ。
・実際に見ました。実際というより、テント越しに熊の陰を見ました。いずれもUpperPinesのサイトでですが、1度ははっきり耳の形まで映ってました。コトコトとビンがぶつかるような音がしたので、ふと顔を上げるとよつんばいになっていた影が、前足を上げ、木に登るような姿。隣のテントのジッパが開いて、「Bears!」と
いうささやきがするや影は居なくなってしまいました。翌朝隣のサイトを見ると、木に黒いビニルの袋が括り付けられており、下のほうが破れてゴミが露出してました。ゴミはきちっとすてろ!馬鹿たれ。もう一度は、やはり私のテントの直ぐ外をカサカサという音がして、目を開けるとテント越しによつんばいで歩くもの影がすーっと走り過ぎました。このころになると怖さと言うよりも見たさの方が先だったのですが、見つけられませんでした。

<トピックス2−大自然>
・5年前にも感じましたし、他の場所に行っても感じるのですが、やはりこれはもう日本に居ては感じられないもののような気がします。何を感じるかというと、
・人間にはどうしようもない偉大な力の存在
本当に古代の人達が、山や木等大きなものに魂や神が宿ると信じていたことが理解できるのです。これはちょっと危険なのですが、日常の生活が些細なことにも思え、自分の存在とかどうでもいいようにも感じます。
・闇の恐怖−太陽の恵み
夜−音が消えて山々がシルエットから闇の中に消えていく。気温もどんどん下がっていく。ものすごく不安になりますよね。太陽が昇って明るくなってくる。ほっとした安心感に浸ります。気温も上がる。ぬくもりが本当に有りがたく感じられる。しまいには日差しが肌に痛いくらいになる。
・人がいることの安心感
私は人ごみが嫌いでしょうがないのですが、2泊くらい山に入っているだけで人恋しくなる部分があります。恋しいというよりもやはり安心感かな。降りてくるとほっとした気になりますね。
・やはり自分を顧みるよい機会
上記のようなことを感じる自分とか、抗しがたい状況で自分がどう対処するかとか、通常では感じる、触れることのできない世界に触れることは、私は本当にいいことだなと感じてます。その意味でYosemiteのような場所は素晴らしい、と改めて実感しました。

Yoshicaさんからの報告 dolphin_kick@anet.ne.jp

ヨセミテに行ってきました。
もうだただた、感動としか表現のしようがありません。あの感動は、行ったもの同士しかわからないんでしょうね、きっと。私はたった1泊しかできなかったのですが、グレイシャーポイントからビレッジまでフォーマイルトレイルを降りてきました。むこうで知り合った人のおすすめだったのですが、ハイキングを普段しない私でも十分に楽しめました。ただ、上っていく人たちとすれ違うと少し申し訳ないと後ろ髪をひかれちゃいましたが。。でも、降りるだけでも十分に達成感がありました。次は、ゆっくり滞在してそれまでにトレッキングして足腰をきたえて次回はのぼりをチャレンジしてみたいです。

このHPを出発前までは、期待道理かどうか少々不安でしたが今は、HPの写真を見るたびに懐かしんでます。目の前に今まで写真で見ていた景色が想像以上の大きさで目の前にある。最初それは私にとって現物ではなく、お芝居の張りぼてのようにしか見えませんでした。日本に、全くない景色なだけにあの日の思い出が非現実的な気もするし、夢のような気もするし。でも、私はあの場所へ行ったんだという達成感もあるし。。不思議な場所ですね。

田中龍彦さんからの報告 major@d1.dion.ne.jp

11月18日から28日のフリー旅行でボストン&サンフランシスコに行ってきました。その間、昔から行ってみたかったヨセミテにとうとう(とうとう!)行くことができました。行くにあたっては、貴サイトを拝見させていただいたことは言うまでもありません。

私のヨセミテ旅行は22日から23日の一泊二日のカリフォルニア・パーラーカー・ツアーズにHISを通じて申し込み、現地でのツアーでした。ヨセミテに向かう最後のカーブが終わり遠くエルキャピタン・ハーフドーム等々が車中から遠望できた時はその時点ですでに気分は最高潮!景色に見惚れているうちに、アワニーホ
テルでの昼食が終わり、中庭で芝生で木の実を食べるリスを見ていたとき、フッと後ろを見ると、「犬」みたいな動物がリスをじっと狙っているではありませんか!あれよあれよという間に、その「犬」はリスを捕まえ、逃げ去ってしまい、目の前で起こった事件にびっくり。あとで「犬」と思った動物がコヨーテだったと知り、またまた驚きました。

夕方は鹿の親子と遭遇し、夜はヨセミテ・ロッジのベランダにラクーン二匹が現れ、初日は野生動物が歓迎(?)してくれ、翌日は二時間のツアーバスにて、バレー内を散策し、と盛りだくさんのツアーでした。

ヨセミテで買った写真集等荷物が増えすぎたおかげで、サンフランシスコから船便で日本に送ってしまったもので、帰国後すぐに観て感動を維持できないのは少し残念ですが、あの景色は今も心に焼きついています。そんなとき貴サイトのトップページのビデオ&写真集が自分をヨセミテにトリップさせてくれます。またシーズンを変えて是非行ってみたいと思います。このような素晴らしいサイトを開いて下さり有難うございました。



田中龍彦さんからの第二弾   major@d1.dion.ne.jp

9月13日から17日までYOSEMITEに行ってまいりました。(2003年)
帰国して一週間経ちましたので、今回の記憶がなくならないうちに木村さんに僭越ではありますが、ご報告させていただきたいとキーボードを叩きはじめました。
 
そもそも今回のYOSEMITEは以前木村さんが出演されたNHKのビデオを観ていたところ、やはりどうしても行きたくなってしまい計画したものであります。
1回目に私がYOSEMITEにツアーで行った際の報告はサイトに掲示のとおりですがその折に木村さんのおっしゃった「YOSEMITEは歩いて下さい」というお言葉が、私の心にずーっと残っておりました。
 
その後2001年の12月に第2回目のYOSEMITEへ行ったのですが、その時は真冬ということもあり、ミスト・トレイルからジョンミュアー・トレイルを少し歩いただけでした。そして今回、4泊中2日をトレッキングに賭けてしまいました・・・
今回は、インスピレーション・ポイントそして、次の日4マイルトレイルからパノラマ・トレイルという豪華なコースでした。その全ての行程を晴天に恵まれ、最高の日々でした。それではその時の行程を報告させて下さい。
 
9月13日  朝サンフランシスコ空港着、BARTにてエンバカデーロ駅へ、2ブロックほど歩いて、フェリービルディングへ。アムトラックのチケット売り場がわからず市場がたっているフェリービルディングをウロウロ。ようやくチケット売り場も発見でき、エメリービルからのアムトラックチケット購入。マセードまでというところをYOSEMITEと言ったものですから、発券されたチケットを見てみると・・・何と!YARTSのバスチケットも同時に発券してくれていました。これでマセードからは手間要らず!当日はそのままYOSEMITEまで直行でしたのでカーリービレッジ着が19:50でしたが、その時間でも陽が高く、チェックイン後テント・キャビンまで行くのも助かり、夕食(ピザです)後、シャワーを浴びて明日の行程に備えるため就寝。
 
9月14日  今日はトンネルビューからインスピレーション・ポイントへのトレッキングを計画していましたが、何しろ「足」がないものですから、計画段階で「どうしようか?」と考えあぐねた結果、カーリー・ビレッジでレンタバイクを借りて、トンネルビューまでいくことに決定。バイクにてエルキャピタンの下経由でR41への分岐点まで何とか辿りつきましたが、そこからトンネルビューまではご存知のようにずーっと登り坂のためレンタバイクで行くことを断念し、バイクをR41脇の森に停め排気ガスの中を延々とトンネルビューまで歩きました。観光客でごったがえしているトンネルビューをわき目に駐車場脇のトレイルヘッドからインスピレーション・ポイントへ約1時間で着。カーリー・ビレッジで買ったサンドイッチとコーヒーで昼食。食後同じ道を引き返しましたが、途中0.6マイルで標識が右に曲がると「ブライダルベール・フォール・パーキング・エリア」と書かれているトレイルがありましたので「排気ガスの中を歩くよりはましだろう」と思い右に折れ、歩き始めました。(このトレイルの正式名は不明ですが)途中、誰一人として人に合わず、右に曲がった所から約20分位でトンネルビューと同じような景色が広がるビューポイントがありました。しかしそのトレイルは整備がされておらず至る所倒木などが道をふさぎ歩きずらかったです。標識の所から2.6マイル程でR41へ合流。レンタバイクも盗まれることなく、無事カーリー・ビレッジへ帰着。
 
9月15日  今日はこの旅行の最大のイベントであります、4マイルトレイルからパノラマトレイルを踏破(予定)する日。05:30起床。カーリービレッジのテント・キャビンを06:40出発。4マイルトレイルヘッドへ07:30着(もちろん徒歩です)。いよいよ登り始めですがまだバレーは陽が差しておらず反対側のヨセミテ滝方面の上部分が陽に当りまばゆいばかりでした。しかし陽が差していないためか、小蝿が容赦なくまとわりつき「うざったい!」の一言でしたが、だんだん高度をとるにつれ、そして陽が差してくるにつれいつしか小蝿は消え去っていました。ガイドブック等では、本トレイルは「ハード」と記載されていましたが、自分ではさほどの「ハード」とは感じませんでした。今までヨセミテ滝が見えていたのが始めてハーフドームが見えたときは感動でした。途中2回ほど朝食としてカロリーメイトを食べ、含め4回の休憩をとり、ようやく11:28グレイシャー・ポイントに立ちました! そこからのバレーは言うに及ばずハイ・シェラの方面まではっきりと遠望でき疲れも忘れるような一時でした。

観光客の視線に入らないところで、日本から持ってきたお湯をいれるだけの「お赤飯」「味噌
汁」「お汁粉」という豪華メニューで昼食。13:10パノラマ・トレイルへ日差しも強く、途中さえぎるものもあまりないためイリリュート・フォールを遠望できるところで大休止。遥か下のトレイルを歩くのかと思うと・・・橋を渡った所から登りになりましたが、ズーッと下ってきた足には4マイルトレイルで慣れたためか、登りのほうが心地よく感じるようになりました。ネバダ滝までの分岐点では疲れていましたが迷わず滝の傍までいってみました。水量は少ないとは言え高度もあり大迫力。ジョンミュアー・トレイルに入ると岩が多く疲れた足には相当辛かったですが、前回の真冬に来た遥かヨセミテ滝を見渡せるところまでようやく
辿りつき後はただ黙々と歩き(バナール滝も橋から眺めただけ)ようやく、本当にようやくバス通りまで着ました。しかしまだここからカーリー・ビレッジまで1マイルもあることに気づき「がっかり!」さながら敗残兵のようになり19:00カーリー・ビレッジ着。本当に疲れました。帰国後も暫くは足の裏が痛かったです。しかし2日間でこの距離を歩いたというのは、今後の自信になったような気がします。
 
9月16日  完全休養日。予定は何もなし。ビレッジへ行ったりアワニーへ行ったりするだけの一日。朝、テント・キャビンの外で一服していると、牡鹿が悠々と目の前を歩いていくではありませんか!慌ててデジカメを取って数枚撮ったなかでお気に入りが写真です。この時は牡鹿がもう一頭おり二頭で林の中休んでいました。以前より欲しかったアンセル・アダムスの写真集をギャラリーにてゲットしました。
 
9月17日  早いものでもうYOSEMITEを出発する日になってしまいました。09:35発のYARTSに乗るためカーリー・ビレッジの駐車場を歩いていると、今日は母子の鹿が散歩していました。2回も鹿を見れるなんて。マセードからリッチモンドへ出てBARTで市内へ入り、2泊してから帰国の途につきました。
 
長々と書いてきましたが、また季節を変えて滝の水量の多いときに一回は行ってみたいと思っております。(それまではNHKのビデオで我慢しますか)
今回のトレッキングのあたりましては、木村さんのサイトからコース情報をかなりの量教えていただきました。改めてお礼申し上げます。また次回行きましたら報告させていただきます。
 
 TANAKA  TATSUHIKO